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週末の天気予報に晴れマークがつくと、私たちライダーの心はそわそわし始めますよね。「久しぶりに愛車MT-09を走らせたい」そう思う反面、頭をよぎるのは湘南の海岸線や箱根の山道の渋滞です。せっかくの休日に、車の後ろをついてノロノロ走るのは避けたいところ。神奈川にはメジャーな観光地が多い分、どうしても人が集まりやすいのですが、実は地図をよく見ると、まだあまり知られていない快走ルートや静かな場所が隠れているんです。
今回は、私が実際に走って見つけた神奈川のツーリングスポットの穴場をご紹介します。混雑を避けて自分だけの景色を見つける、そんな大人のソロ旅へ出かけてみましょう。
この記事を読むと分かること
- ガイドブックには載っていない神奈川県内の快走農道ルートがわかる
- 人混みを避けて愛車と景色を独り占めできる静かな絶景スポットを知れる
- 大型バイクでも安心して走れる道と、逆に入り込んではいけない危険な狭路の区別がつく
- 次の週末にすぐ使える、ソロツーリングに最適な休憩ポイントとマナーを学べる
神奈川県内で、渋滞に巻き込まれず心からリラックスできる場所なんてあるの?そんな疑問をお持ちのあなたへ。ナビ通りの王道ルートを少し外れるだけで、驚くほど静かで濃密なバイク時間を手に入れることができますよ。
神奈川の隠れた名道を走る。地図にはない感動ルート

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目的地に向かう「移動」そのものが楽しくなるような、神奈川県内の隠れた名ルートをご紹介します。観光地のメインストリートを一本外れるだけで、信号が少なく、緑や海風を感じられる素晴らしい道が広がっていますよ。
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三浦半島の広域農道は絶景の農道パラダイス
三浦半島ツーリングというと、どうしても海沿いの国道134号線をイメージする方が多いかもしれません。湘南から鎌倉、逗子を経由して三崎港へ至るルートは確かに美しいですが、週末ともなれば慢性的な渋滞は避けられません。エンジンの熱に耐えながら、前の車のブレーキランプを眺め続けるのは、せっかくのツーリングが台無しですよね。
そこで私が強力におすすめしたいのが、三浦半島の背骨にあたる丘陵地帯を走る広域農道です。このルートの最大の魅力は、その圧倒的な「空の広さ」にあります。周囲に見渡す限りの大根畑やキャベツ畑が広がり、高い建物や電柱が極端に少ないため、まるで北海道の富良野や美瑛を走っているかのような錯覚に陥ります。
具体的なルートとしては、国道134号線の「引橋」交差点あたりから農道へアプローチし、三崎方面へ向かって半島の中央部を南下していきます。アップダウンのある道を駆け抜けると、丘の頂上付近でふいに視界が開け、遠くにキラキラと輝く相模湾や東京湾が飛び込んできます。この瞬間、「神奈川にこんな景色があったのか」と、ヘルメットの中で思わず感嘆の声を上げてしまうことでしょう。
特に冬から春(12月〜3月頃)にかけては、収穫を待つ青々とした大根の葉と、澄み渡った冬の青空のコントラストが最高に美しい季節です。また、春先にはキャベツ畑が広がり、のどかな田園風景が心を癒やしてくれます。信号機も数えるほどしかなく、ストップ&ゴーのストレスから解放されて、愛車のエンジンの鼓動と風の音だけを感じながら走ることができます。
ただし、忘れてはいけないのが、ここは観光道路ではなく、地元の農家の方々が仕事で使う生活道路であるという点です。収穫時期には、たくさんの大根を積んだ軽トラックや大型のトラクターが頻繁に行き交います。また、畑からの泥が路面に落ちていることもあり、雨上がりなどはスリップに注意が必要です。
走行時の注意点
農耕車優先が大原則です。無理な追い越しは絶対にやめましょう。また、見通しの良い直線でも、脇の農道から作業車が出てくることがあるので、速度は控えめに安全運転を心がけてください。
三崎港でマグロを食べるのが目的だとしても、往路か復路のどちらかをこの農道ルートにするだけで、ツーリングの満足度は格段に上がります。海沿いの渋滞を横目に、丘の上を軽快に流す優越感は、知っている人だけが味わえる特権ですよ。
小田原から南足柄へ抜ける広域農道がワインディングの穴場
箱根のターンパイクやスカイラインは楽しいけれど、休日はスポーツカーやバイクが多くて自分のペースで走れない…そんな悩みを持つライダーにおすすめしたいのが、小田原市西部から南足柄市にかけて続く広域農道です。
このルートは、東名高速の大井松田ICや小田原厚木道路からのアクセスも良く、箱根の山々をバックに走ることができる隠れた名道です。観光ガイドにはほとんど載っていないため、休日でも県外ナンバーの車はまばら。地元の方の生活車両が通る程度で、驚くほど空いています。
ルートの特徴は、なんといってもその走りやすさにあります。全線にわたって完全舗装されており、路面状況も比較的良好。適度なR(半径)のカーブとアップダウンがリズミカルに続き、初心者からベテランまで、バイクを「操る楽しさ」を存分に味わうことができます。特に中型バイクや軽量な大型バイク(私のMT-09のようなネイキッドなど)にとっては、パワーを持て余すことなく、気持ちよくアクセルを開けられる絶妙なコースレイアウトとなっています。
景観も見逃せません。ルートの一部は少し高台を通っているため、木々の間から足柄平野や小田原の市街地、そしてその先に広がる相模湾を見渡せるポイントがあります。また、沿道には桜の木が植えられている区間も多く、春には見事な桜のトンネルをくぐり抜けることができます。有名な花見スポットのような混雑とは無縁で、バイクを停めて静かに桜と愛車の写真を撮ることも可能です。
私はよく、休日の早朝にこのルートを使います。朝6時〜7時頃にサクッとこの広域農道を流し、コンビニでコーヒーを飲んで、本格的な渋滞が始まる9時前には帰宅するという「朝活ツーリング」です。短時間でも「しっかり走った!」という充実感が得られ、家族サービスの時間も確保できるので、忙しいお父さんライダーにもぴったりのプランですよ。
| ルート名 | 小田原南足柄広域農道 |
|---|---|
| 推奨車種 | 250cc〜リッタークラスまで(特にネイキッド・SSが楽しい) |
| 路面状況 | 全線舗装(一部、落ち葉や砂利には注意) |
| 混雑度 | 低(休日の日中でも比較的スムーズ) |
注意点としては、あくまで農道であるため、所々に民家や集落が点在していることです。気持ちよく走れる区間でも、民家の近くでは必ずアクセルを緩め、排気音を抑えて通過する配慮を忘れないようにしましょう。地元の方々に「バイクはうるさい」と思われないようなスマートな走りが、この穴場を守ることにつながります。
週末でも信号ストレスなし!丹沢湖と三保ダムへの静寂ルート

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神奈川県内のダムツーリングといえば「宮ヶ瀬ダム」が圧倒的な知名度を誇りますが、その人気ゆえに週末の混雑は避けられません。「ふれあいの館」の駐車場はバイクで埋め尽くされ、静かに湖畔を眺めるどころではない…と感じたことはありませんか?もっと静かで、大人の落ち着きがある場所を求めるなら、少し西へ足を伸ばして丹沢湖(三保ダム)を目指すのが正解です。
アクセスは、東名高速の大井松田ICから国道246号線を御殿場方面へ向かい、「清水橋」交差点を右折して県道76号線に入ります。この県道76号線に入った瞬間から、空気がガラリと変わります。交通量は一気に減り、両側に迫る丹沢の山々の緑が濃くなっていきます。信号もほとんどなく、淡々と、しかし確実に山深くへ入っていく感覚は、まさに「旅」そのものです。
丹沢湖に到着すると、そこには宮ヶ瀬とは違った、どこか懐かしく穏やかな風景が広がっています。湖畔の道路は広く整備されており、適度なワインディングを楽しみながら湖を一周することができます。湖面のエメラルドグリーンと、周囲の山々の緑、そして秋には紅葉が水面に映り込み、息を呑むような美しさです。
特におすすめなのが、三保ダムのダムサイト(堤体付近)にある駐車場です。広々としており、休日でも満車になることは稀です。バイクを停めて、ダムの堤体の上を歩いてみてください。巨大な建造物の迫力と、眼下に広がる公園(丹沢湖ダム広場)の幾何学的な美しさを同時に楽しめます。宮ヶ瀬のような派手な商業施設はありませんが、静かな売店や食堂がポツンとあり、そこで食べる素朴な蕎麦やうどんがまた格別なんです。
また、丹沢湖周辺はキャンプ場も多く、アウトドア好きの聖地でもあります。日帰りツーリングだけでなく、チェアリング(折りたたみ椅子を持って行って座るだけのアクティビティ)や、コーヒーセットを持参しての「ラーツー(ラーメンツーリング)」を楽しむのにも最適な環境です。誰にも邪魔されず、鳥のさえずりと風の音だけをBGMに過ごす時間は、現代人にとって最高の贅沢と言えるでしょう。
(出典:神奈川県公式ウェブサイト『丹沢湖』)
混雑必至の箱根を避けて走る旧道の魅力と注意点

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神奈川ライダーにとって「箱根」は特別な場所ですが、同時に「渋滞」の代名詞でもあります。特に休日の箱根新道(国道1号バイパス)や、湯本駅前の国道1号線本線は、動かない車の列に巻き込まれて水温計とにらめっこすることになりがちです。そんな時、私が選択肢の一つとして提案したいのが、箱根旧道(県道732号線)です。
「旧道」と聞くと、狭くて走りにくいイメージがあるかもしれませんが、この県道732号線は歴史の重みを感じられる、非常に味わい深いルートです。かつての東海道の面影を残しており、鬱蒼とした木漏れ日の中を縫うように走る体験は、新道の無機質なアスファルトでは味わえません。
最大の特徴は、「七曲り(ななまがり)」と呼ばれるヘアピンカーブの連続区間です。その名の通り、つづら折りの急勾配が続き、ライダーのテクニックが試される難所として有名です。しかし、ここを「攻める」のではなく、「丁寧に走る」ことに意識を向けると、バイクとの対話が驚くほど楽しくなります。適切なギアを選び、リアブレーキで車体を安定させ、視線をカーブの出口に向けてスムーズに曲がっていく。その一連の操作が決まった時の快感は、高速コーナーとはまた違った喜びがあります。
道中にある「甘酒茶屋」は、江戸時代から続く老舗の茶屋で、茅葺き屋根の風情ある建物が旅情を誘います。ツーリングの休憩に立ち寄り、名物の甘酒と力餅でエネルギー補給をするのが私の定番コースです。囲炉裏の煙の匂いを感じながら一息つくと、まるでタイムスリップしたような気分になれますよ。
旧道走行の注意点
この道は路線バス(箱根登山バス)のルートにもなっています。カーブでバスとすれ違う際は、バスがセンターラインをはみ出してくることがあるので十分な注意が必要です。また、七曲り区間での無理な追い越しは絶対にやめましょう。自転車(ヒルクライム)の方も多いので、キープレフトと安全速度を厳守してください。
大型バイクは要注意!地図上の近道に潜む狭路の罠
Googleマップなどのナビアプリを使っていると、幹線道路が渋滞している時に、細いグレーの線で描かれた「抜け道」や「近道」を案内されることがあります。「お、ここを通ればショートカットできそう!」と喜び勇んでハンドルを切ると、そこにはとんでもない罠が待ち受けていることがあります。特に神奈川県内、とりわけ三浦半島の沿岸部や鎌倉・逗子の住宅街、そして箱根の山中には、バイク一台がやっと通れるような「激狭路」が無数に存在します。
私も過去に苦い経験があります。MT-09に乗って三浦半島の「隠れたビーチ」を目指していた時のことです。地図上では海まで道が繋がっているように見えたので、迷わず細い道に入っていきました。最初は舗装されていた道が、進むにつれて苔むしたコンクリートになり、やがて草が生い茂る未舗装路へと変貌。道幅はどんどん狭くなり、ついにはハンドルの幅ギリギリに。しかも不運なことに、その道は急な下り坂でした。
「これ以上進んだら戻れないかも…」そう直感した時には、すでにUターンできるスペースはありませんでした。重たい大型バイクにまたがり、脂汗をかきながら、足をついて数センチずつバックして戻る羽目に。あの時のエンジンの熱と絶望感は、今でもトラウマです。軽いオフロードバイクや原付二種ならまだしも、重量級の大型バイクで未知の細道に突っ込むのは自殺行為に近いと痛感しました。
地図上で「県道」や「市道」という表記があっても安心はできません。神奈川には「階段国道」ならぬ「階段県道」のような場所さえ実在します。特に海沿いの道は、行き止まりが断崖絶壁だったり、私有地に入り込んでしまったりするケースも多々あります。
狭路に迷い込まないための鉄則
- 地図上の細い道(特にグレーの線)は、四輪車通行不能の可能性が高いと疑う
- 「幅員減少」「この先行き止まり」の看板は絶対に見落とさない
- 下り坂の行き止まりには絶対に入らない(バックで戻るのが困難)
- ナビの設定で「細い道を避ける」オプションがあれば活用する
- 「怪しいな」と思ったら、止まる勇気を持つこと
道幅が極端に狭くなったり、路面状況が悪くなったりしたら、無理に進まず、安全にUターンできる場所ですぐに引き返しましょう。また、Googleマップのストリートビュー機能を使って、事前に目的地の周辺道路の状況を確認しておくのも非常に有効な自衛手段です。
誰にも教えたくない静寂の絶景で心を洗う

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ここまでは「道」に焦点を当ててきましたが、ここからは目的地として訪れたい、静かで美しいスポットをご紹介します。観光客の喧騒から離れ、波の音や風の音に耳を傾ける時間は、日頃の仕事の疲れを癒やす特効薬になりますよ。
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三浦最南端の城ヶ島で見る夕日は疲れた心への特効薬
三浦半島の最南端に位置する城ヶ島。ここは古くからの観光地として知られていますが、実は時間帯を少しずらすだけで、ライダーにとって極上の癒やしスポットへと変貌します。私のおすすめは、ズバリ「夕暮れ時」です。
多くの観光客が帰路につき始める午後4時過ぎ。城ヶ島大橋を渡って島に入り、最奥部の駐車場にバイクを停めます。そこから少し歩いて、島の西側に広がる岩場や、灯台の近くへ向かってみてください。目の前には遮るもののない太平洋の大海原が広がり、天気が良ければ、海の向こうに雄大な富士山のシルエットが浮かび上がります。
空の色が鮮やかなオレンジ色から、徐々に紫、そして深い群青色へとグラデーションを描いて変わっていく「マジックアワー」。この時間帯、聞こえてくるのは打ち寄せる波の音と、遠くで鳴く海鳥の声だけです。岩場に腰を下ろし、温かい缶コーヒーを片手にただぼんやりと海を眺めていると、日頃の仕事のストレスや悩み事なんて、広大な海の前ではちっぽけなことのように思えてきます。
城ヶ島には有料の県営駐車場が整備されており、バイクもしっかり駐車可能です。二輪車の駐車料金は比較的安価に設定されているのも嬉しいポイント(※季節や時間帯により料金変動や無料開放エリアが変わる場合があるため、現地の看板を要確認)。ただし、日没後は急激に暗くなるので、足元には十分注意してくださいね。夕日に染まる愛車の写真を撮るのも忘れずに。最高のツーリングの締めくくりになること間違いなしです。
真鶴半島の三ツ石は海の透明度が違う大人の隠れ家
神奈川から伊豆方面へツーリングに行く際、多くのライダーは国道135号線をそのまま通過して熱海や伊東へ向かってしまいます。しかし、その途中にひっそりと存在する真鶴(まなづる)半島こそが、知る人ぞ知る大人の隠れ家スポットなのです。
真鶴半島の先端にある景勝地「三ツ石(三ツ石海岸)」は、神奈川県内とは思えないほど海の透明度が高いことで知られています。半島全体が「県立真鶴半島自然公園」に指定されており、豊かな照葉樹林(魚付き保安林)が海まで迫る独特の景観を作り出しています。
アクセスは、半島の先端にある「ケープ真鶴」という施設の駐車場(無料)にバイクを停めるのが一般的です。そこから海岸までは、急な階段を降りていく必要があります。正直、このアプローチは少しハードで、帰りの登りは息が切れます。しかし、その「ひと手間」のおかげで、ここを訪れる人は少なく、静かな環境が保たれているのです。
海岸に降り立つと、目の前には巨大な岩が三つ並んだ「三ツ石」が鎮座し、迫力満点です。大潮の干潮時には、海が割れて岩場まで歩いて渡れる「トンボロ現象」のような体験もできます。岩場の潮溜まりには小さな魚やカニがたくさんいて、童心に帰って磯遊びを楽しむこともできます。また、波の浸食で作られた荒々しい岩肌と、透き通った青い海のコントラストは写真映えも抜群。
観光地化されたビーチのような派手さはありませんが、静かに自然と向き合いたいソロライダーにとっては、これ以上ない贅沢な場所です。歩きやすいライディングシューズで行くことを強くおすすめします。
鎌倉の喧騒を離れたライダーズカフェで愛車を眺める至福

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ツーリングの楽しみの一つといえば、やっぱり美味しい食事とコーヒーですよね。でも、鎌倉や湘南エリアのカフェはどこも観光客で満席、何より「バイクを停める場所がない」という問題に直面しがちです。路上駐車をして食事をするのは気が気じゃないですし、違反切符を切られたら一日が台無しです。
そんな悩めるライダーに朗報なのが、鎌倉市大船エリアに点在するライダーズカフェです。オーナーご自身が熱心なバイク乗りというお店も多く、ライダー目線での「あったらいいな」が詰まっています。
最大の特徴は、お店のすぐ前や専用スペースにバイクを停められることです。ガラス張りの店内からは、停めた自分の愛車を眺めながら食事を楽しむことができます。「自分のバイク、やっぱりカッコいいな…」なんて心の中で呟きながら飲むコーヒーは格別です。
フードメニューも充実しており、特に人気なのがボリューム満点のハンバーガー。ジューシーなパティと新鮮な野菜が挟まった本格的なバーガーは、ツーリングでお腹が空いた体にエネルギーをチャージしてくれます。店内はアメリカンなダイナー風の内装で、ヘルメットを置くスペースがあったり、バイク雑誌が置いてあったりと、居心地の良さは抜群。
常連さんも多いお店が多いですが、排他的な雰囲気は全くありません。ソロでふらっと入っても、オーナーやスタッフさんが温かく迎えてくれます。隣の席のライダーと「今日はどこから来たんですか?」なんて会話が自然と生まれるのも、ライダーズカフェならではの魅力ですね。
ライダーズカフェを探すコツ
GoogleマップやSNSで「大船 ライダーズカフェ」「鎌倉 バイカーズカフェ」などのキーワードで検索すると、地元で人気のお店が見つかります。事前に営業時間や定休日を確認しておくと安心です。
ガイドブックに載らない自分だけのベンチを見つける方法

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「穴場スポット」と聞くと、何か特別な名前がついている観光地を探そうとしてしまいがちです。でも、私の考える究極の穴場とは、Googleマップにも載っていない、自分だけが知っている休憩ポイントのことです。
バイクで走っていると、「あ、ここの景色いいな」とか「ここの木陰、涼しそうだな」と直感で感じる瞬間がありませんか?そんな時、安全に停車できるスペースがあれば、ぜひバイクを停めてみてください。そこにあるガードレールや、古びたベンチ、あるいはただの石段が、あなただけの特等席になります。
例えば、海沿いの道のちょっとした待避所にあるベンチ。誰もいない山道の途中にある小さな東屋。自販機の横にポツンと置かれたベンチ。有名な観光地の展望台で、人混みに揉まれながら見る景色よりも、こうした名もなき場所で、コンビニで買ったおにぎりやパンをかじりながら眺める風景のほうが、何倍も心に深く残ることがあります。
私のお気に入りの一つは、ある農道の途中にある、大きな桜の木の下のスペースです。春には桜吹雪の中で、夏には濃い木陰で、愛車を眺めながら缶コーヒーを飲むのが恒例行事になっています。誰にも教えたくない、私だけの秘密基地です。
ソロツーリングの醍醐味は、誰かに合わせる必要がないこと。自分の感性センサーが反応したら、そこが今日の目的地です。「自分だけのベンチ」をコレクションしていくような感覚で走ると、いつもの道が宝探しのフィールドに変わりますよ。
穴場ルートを走る際の必須マナーと近隣住民への配慮
最後に、今回ご紹介したような穴場スポットや農道をこれからも楽しみ続けるために、私たちライダーが絶対に守らなければならないマナーについてお話しさせてください。
農道や裏道、静かな集落の中にある道は、基本的に地元の方々の生活の場です。私たちが「絶景だ!」と感動しているその場所は、誰かの家の前であり、誰かが毎日仕事をしている場所なのです。
絶対にやってはいけないのが、大音量の排気音を響かせて走ることや、猛スピードで駆け抜けることです。特に早朝や夕方の静かな時間帯は、バイクの音は想像以上に遠くまで響きます。民家の近くを通る際は、ギアを一段上げてエンジン回転数を落とし、できるだけ静かに通過する配慮が必要です。
また、写真撮影に夢中になるあまり、農作業の邪魔になる場所にバイクを停めたり、私有地や畑に勝手に入り込んだりすることも厳禁です。「ちょっとだけだから」という甘えが、地元の方々の怒りを買い、「二輪車通行禁止」の看板が立てられる原因になってしまいます。実際に、マナー悪化が原因で走れなくなってしまった素晴らしい道は、全国にいくつもあります。
すれ違う地元の方には、軽く会釈をするくらいの余裕を持ちたいものです。「よそ者がうるさい音を立てて走りに来た」と思われるか、「マナーの良いライダーが景色を楽しみに来た」と思われるか。それは、私たち一人ひとりの行動にかかっています。美しい景色を無料で見せてもらっている、という感謝の気持ちを忘れずに、スマートなライダーであり続けたいですね。
総括:次の休日はナビを少し外れて冒険してみよう
いつものルートを少し変えるだけで、神奈川にはまだまだ知らない景色がたくさん待っています。迷うことを恐れずに、新しい道への一歩を踏み出してみませんか。
- 三浦半島の広域農道は、信号が少なく北海道のような開放感がある
- 小田原南足柄の広域農道は、空いているワインディングを楽しめる穴場
- 丹沢湖周辺は宮ヶ瀬よりも静かで、大人のソロツーリング向き
- 箱根旧道はスピードを出さず、歴史と風情を味わいながら走ろう
- 地図上の極端な細道や近道は、Uターン不可の危険があるので避ける
- 城ヶ島の夕日は、ソロツーリングの締めくくりに最高の癒やし
- 真鶴の三ツ石は歩く価値ありの透明度を誇る隠れスポット
- ライダーズカフェは、愛車を眺めながら休憩できる貴重な場所
- 名もなきベンチこそが、最高の休憩スポットになり得る
- 農道や生活道路では、排気音と速度を抑える配慮を忘れない
- 行き止まりもまた旅の思い出。安全第一で引き返そう
- 穴場スポットは早朝や夕方など、時間帯をずらすとさらに魅力が増す
- 地元の方への挨拶や配慮が、ライダーのイメージを守る
- ナビに頼りすぎず、直感で気になった道に入ってみるのも面白い
- 混雑を避けたルート選びで、週末のツーリングはもっと自由になる
最後に
今回は、神奈川のツーリングスポットの穴場について解説しました。
定番スポットの混雑を避け、農道や裏道を活用することで、これまでとは違った神奈川の魅力が見えてきたのではないでしょうか。
神奈川の穴場ルートに興味を持たれた方は、ツーリングを快適にする装備や盗難対策の記事も参考になるでしょう。