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スヴァルトピレン401の気になるデメリット解説!2024新型で何が変わった?

スヴァルトピレン401

出典:https://www.husqvarna-motorcycles.com/

ハスクバーナのスヴァルトピレン401は、ユニークなデザインと軽快な走りで注目を集める個性派バイクです。しかし、実際に購入を検討する際には、いくつかの重要な注意点があります。私たちは実際のオーナーの声や試乗レポートを元に、このバイクの特徴と制約を詳しく調査しました。

輸入バイクならではのメンテナンスの課題や、街乗りと高速走行での異なる特性など、購入前に知っておくべき重要な情報をまとめました。2024年の新型モデルで改善された点と、依然として残る課題についても検証しています。

この記事を読むと分かること

  • 2024年新型での改善点と、依然として残る課題の実態
  • 街乗りでの使いやすさと、高速走行時の制約
  • メンテナンス費用や故障リスクの具体的な内容
  • 長期保有時の維持費や経年変化の実情

スヴァルトピレン401の実力と制約について、購入を検討している方の判断材料となる情報を、実例を交えながら詳しく解説していきます。


スヴァルトピレン401の2024年新型の故障や維持費のデメリット解説

スヴァルトピレン401

出典:https://www.husqvarna-motorcycles.com/

2024年にフルモデルチェンジを受けたスヴァルトピレン401について、実際のオーナーの声や試乗レポートから見えてきた課題と対策を解説します。

  • 街乗りメインの個性派バイクだった理由
  • エンジンとパワーの特性からくる制約
  • 気になる故障の実態とメンテナンス費用
  • 2024年新型で改善された項目とは
  • 長距離ツーリングでの課題とは
  • 維持費と燃費の実情を探る
  • カスタムによる弱点の克服は可能か
  • 国内の整備体制と部品供給の現状

街乗りメインの個性派バイクだった理由

スヴァルトピレン401の魅力は、何と言ってもそのユニークなスタイリングと軽快な走行性能にあります。373cc単気筒エンジンと軽量なトレリスフレームの組み合わせにより、街中での取り回しの良さは抜群です。159kgという軽量な車体は、低速域での取り回しやUターン時の扱いやすさに貢献しています。

しかし、この特徴が逆にデメリットとなることも。エンジンは高回転型で設計されており、3000回転以下の低速域ではガタつきを感じることがあります。特に信号での発進時や低速走行時には、エンジンの特性を理解した丁寧な運転操作が必要となります。交差点での右左折では2速の半クラッチを使うなど、テクニックが求められる場面も少なくありません。

また、軽量な車体は取り回しには有利ですが、風の影響を受けやすいという弱点も持ち合わせています。特に高速道路では、この特性が顕著に表れることを覚悟しておく必要があるでしょう。110km/h以上の巡航では、エンジンやタイヤのブロックパターンの影響もあり、振動も目立つようになってきます。

シート高は820mmと比較的高めに設定されており、これも街中での取り回しに影響を与える要素の一つです。身長170cm程度のライダーでも、両足のつま先立ちになる場合があります。ただし、車体が軽いため、停車時の取り扱いにそれほど不安は感じないという声も聞かれます。

momo
街乗りでの機動性は素晴らしいのですが、万能な一台というわけではないんですね。用途をしっかり見極めて検討したいところです。

エンジンとパワーの特性からくる制約

スヴァルトピレン401のエンジンは、4000回転以下の低速域でトルクが薄く、ガクガクした挙動が目立ちます。市街地走行では2速や3速を多用する必要があり、これは初心者にとって少々扱いづらい特性と言えます。特に渋滞時の低速走行では、クラッチワークの頻度が増えることから、操作に慣れるまでは疲労を感じやすいかもしれません。

一方で、5000回転以上の中高速域では生き生きとした走りを見せてくれます。6000rpm付近でアクセルを全開にすると、体が置いていかれそうなほどの加速感を味わうことができます。最高出力45PS/8500rpmという数値が示すように、高回転域での伸びの良さは抜群です。しかし、この特性は街中での普段使いにおいては活かしづらく、峠道やワインディングでこそその真価を発揮する特性と言えるでしょう。

また、ハイオク仕様であることも見逃せない制約の一つ。通常の燃料費に加えてハイオクのプレミアム分が上乗せされるため、維持費の増加につながります。燃費は街乗りで約20km/L、ツーリングでは約30km/Lと、決して悪くない数値を示しますが、ハイオク価格を考慮すると、同クラスの国産車と比べて給油コストは割高になります。

タンク容量は13Lと、決して大きくはありません。航続距離は200km前後となり、長距離ツーリングでは給油の頻度が気になるポイントとなるでしょう。また、燃料計の表示が大雑把で、残り3目盛りからいきなり0目盛りになるという特徴もあり、給油タイミングの見極めには慣れが必要です。

エンジンの特性を理解して上手く付き合えば楽しめますが、街乗りメインのライダーにとっては少しハードルが高いかもしれません。
tomo

気になる故障の実態とメンテナンス費用

スヴァルトピレン401の故障に関する報告で最も多いのが、エンジン制御系のトラブルです。特に走行中のエンストや、ABSの警告灯点灯といった症状が複数のオーナーから報告されています。これらの問題は、特に発売初期のモデルで目立っていました。

具体的な事例として、クラッチを切って惰性走行している時に突然エンジンが停止する症状や、1000km走行時点でのレブランプの異常点滅などが報告されています。また、低速走行時にギアが抜ける現象も確認されており、特に2速からニュートラルへの意図しないギアチェンジが起きやすい傾向にあります。

メンテナンス面では、部品の供給体制が大きな課題となっています。国内の正規ディーラーは全国で30店舗程度と少なく、部品の取り寄せに時間がかかるケースも少なくありません。オイルシールなどの消耗部品でも、特殊なサイズのものが使われており、汎用品での代用が難しい場合があります。

定期メンテナンスのコストも要注意です。輸入車であることから、工賃は国産車より割高になる傾向にあります。また、エンジンオイルの交換やチェーン周りのメンテナンスなど、基本的な整備でも純正部品を使用する場合は、予想以上の出費を覚悟する必要があるでしょう。

momo
故障のリスクを考えると、近くにディーラーがあるかどうかは、購入を検討する上で重要なポイントになりそうですね。

2024年新型で改善された項目とは

2024年モデルでは、従来型で指摘されていた多くの課題に対して改善が図られています。最も注目すべき変更点は、排気量が373ccから398.6ccに拡大されたことです。これにより、低回転域でのトルクが太くなり、街乗りでの扱いやすさが向上しています。

シート高も従来の835mmから820mmに低く設定され、足つき性が改善されました。また、燃料タンク容量も9.5Lから13Lに拡大され、これまで課題とされてきた航続距離の短さも克服されています。さらに、電子制御デバイスも充実し、コーナリングABSやトラクションコントロールが標準装備となりました。

車体は新設計のスチール製トレリスフレームとアルミ製スイングアームの組み合わせとなり、剛性バランスが見直されています。サスペンションセッティングも、街乗りでの快適性を重視した方向に見直されました。メーターパネルは5インチのTFTフルカラーディスプレイとなり、視認性も大幅に向上しています。

ただし、これらの改良によって車両価格は79万9000円と、従来モデルより高価格帯となっています。また、依然としてディーラー網の少なさや部品供給の課題は残されており、メンテナンス面での不安は完全には解消されていません。

yuka
2024年モデルは随所に改良が加えられていますが、やはり輸入車ならではの課題は残っているようです。

長距離ツーリングでの課題とは

スヴァルトピレン401

image: bikerbikest.com

スヴァルトピレン401の長距離走行における最大の課題は、乗車ポジションと振動の問題です。シートの硬さと狭さが長時間走行時の疲労を引き起こしやすく、特に腰や臀部への負担が大きいと多くのオーナーが報告しています

高速道路走行時は、110km/h以上での巡航時に振動が顕著になります。これは単気筒エンジンの特性に加え、装着されているブロックパターンタイヤの影響も大きいと考えられます。また、車体の軽さから横風の影響を受けやすく、特に強風時は疲労が蓄積しやすくなります。

燃料に関する制約も無視できません。13Lの燃料タンク容量は、高速道路での巡航時に約200kmの航続距離となり、頻繁な給油が必要です。さらにハイオク仕様であることから、給油コストも割高になります。燃費計の表示が大雑把なため、燃料残量の管理にも気を使う必要があります。

荷物の積載性も限られています。シート下のスペースはほとんどなく、ETCユニットの装着でさらに狭くなります。純正オプションのタンクバッグは用意されていますが、デザイン重視の車体形状から大型のパニアケースの装着は難しく、長距離ツーリングに必要な荷物の搭載には工夫が必要です。

momo
長距離ツーリングを主な用途として考えている方には、正直お勧めしづらい特性を持っていますね。

維持費と燃費の実情を探る

スヴァルトピレン401の維持費を考える上で、最も大きな要素となるのが定期メンテナンスコストです。輸入車であることから、工賃は国産車と比べて2-3割増しが一般的です。また、消耗品の交換においても純正部品を使用する場合は、国産車より高額になることを覚悟する必要があります。

エンジンオイルの交換間隔は6,000km、エアクリーナーは7,500kmごとの交換が推奨されています。タイヤに関しては、ブロックパターンの特殊なタイヤを採用しているため、交換時のコストは一般的なロードタイヤより割高になります。また、チューブタイプを採用しているため、パンク時の修理も手間とコストがかかります。

燃費に関しては、街乗りで20-22km/L、ツーリングでは25-30km/Lという実測値が報告されています。これは同クラスの車両と比較して決して悪くない数値ですが、ハイオク仕様であることから、実質的な燃料コストは割高となります。また、アグレッシブな運転をした場合は16km/L程度まで燃費が悪化するケースも報告されています。

車検費用については、250cc超の車両であることから2年に1度の車検が必要です。車検費用は純正部品を使用した場合、8-10万円程度を見込む必要があります。また、輸入車特有の課題として、車検時に必要な部品の取り寄せに時間がかかる場合があり、余裕を持った予約が推奨されます。

維持費は確実に国産車より高くなりますが、その分の予算を組んでおけば、十分に楽しめる一台だと言えそうです。
tomo

カスタムによる弱点の克服は可能か

スヴァルトピレン401

image: bikerbikest.com

スヴァルトピレン401の弱点を克服するカスタマイズについて、多くのオーナーが様々な工夫を施しています。最も多く行われているのが、チューブレス化を目的としたキャストホイール化です。純正パーツを使用することで、チューブタイヤ特有のパンクの不安を解消できます。

シート周りのカスタマイズも人気です。純正シートは硬めの設定で長距離走行時の疲労の原因となりますが、クッション材の変更やゲルパッドの追加で快適性を向上させることができます。ただし、デザイン性の高い車体であるため、過度なカスタマイズはスタイリングを損ねる可能性があることには注意が必要です。

積載性を向上させるカスタマイズとしては、エンデュリスタンのサドルバッグが定評があります。純正のタンクバッグマウントを活用したアイテムも各社から登場していますが、大型のパニアケースの装着は車体バランスを崩す可能性があり、あまり推奨されません。

振動対策としては、ハンドル周りのウエイト追加やバーエンドの変更が効果的です。また、高速走行時の風防対策として、別体式のスクリーンを装着するオーナーも増えていますが、純正のデザイン性を重視する場合は、装着を見送るケースも多いようです。

momo
カスタマイズで弱点を克服できる部分もありますが、車体の持ち味を活かすためには、控えめな改造に留めることがポイントかもしれませんね。

国内の整備体制と部品供給の現状

スヴァルトピレン401のアフターサービスにおける最大の課題は、国内の正規ディーラー数の少なさです。全国でわずか30店舗程度の展開となっており、西日本では6店舗(福岡、広島、兵庫、京都、大阪、奈良)のみという状況です

部品供給に関しては、KTMグループの一員となったことで、以前と比べて改善されてきています。しかし、依然として一般的な消耗品でも取り寄せに時間がかかるケースが報告されています。特に、車体特有の専用パーツについては、在庫切れの場合に長期の待機を強いられることもあります。

整備面では、KTM390デュークと基本構造を共有していることから、KTMディーラーでも対応可能な場合があります。ただし、車体特有の設定やECU関連の作業については、やはりハスクバーナの正規ディーラーでの整備が推奨されます。

緊急時のロードサービスについては、メーカー保証期間中は24時間365日の対応が可能です。ただし、離島や山間部など、一部地域ではサービスの提供が限定される場合があります。また、保証期間終了後のサポート体制は、加入している任意保険の補償内容に依存することになります。

yuka
ディーラーの少なさは大きな課題ですが、事前に整備計画を立てることで、ある程度はカバーできそうです。

スヴァルトピレン401のレビューで判明した中古車のデメリットと真価

スヴァルトピレン401

image: bikerbikest.com

長期オーナーの経験から見えてきた、スヴァルトピレン401の実際の使用感と注意点について詳しく解説します。

  • 実燃費と航続距離の実測値
  • ヴィットピレンとの違いと選び方
  • 中古車選びのポイントと注意点
  • 長期所有での経年変化と対策
  • 輸入車ならではの維持管理の課題
  • 街乗りでの使い勝手の評価
  • 高速走行時の特性と限界
  • 総括:スヴァルトピレン401のデメリットを理解した楽しみ方

実燃費と航続距離の実測値

スヴァルトピレン401

image: bikerbikest.com

スヴァルトピレン401の燃費性能は、走行状況によって大きく変動することが実走行データから明らかになっています。一般的な街乗りでは20-22km/L程度、ツーリングでは25-30km/Lという実測値が報告されています

しかし、回転域の高いエンジン特性を活かして積極的に加速を楽しむと、燃費は16km/L程度まで低下することもあります。ハイオク仕様であることを考慮すると、走行スタイルによっては予想以上に燃料費が嵩むことを覚悟する必要があるでしょう。

航続距離については、2024年モデルでタンク容量が13Lに増加したことにより、改善が図られています。以前の9.5Lから大幅に増量されたことで、平均的な燃費(25km/L)を想定した場合、約300kmの航続距離を確保できるようになりました。

ただし、燃料計の表示精度には依然として課題があります。残量表示が3目盛りから突然0目盛りに変化するため、正確な給油タイミングの把握が困難です。このため、経験のあるオーナーの多くは、トリップメーターを活用した独自の給油管理を行っているようです。また、燃料警告灯が点灯してからの走行可能距離も、速度や路面状況によってばらつきが大きいことが報告されています。

タンク容量は増えましたが、やはり計画的な給油管理が重要なバイクのようですね。
tomo

ヴィットピレンとの違いと選び方

スヴァルトピレン401とヴィットピレン401は、同じプラットフォームを共有しながらも、走行特性とスタイリングで明確な違いを持つモデルです。スヴァルトピレンがスクランブラーテイストのデザインと、やや高めのライディングポジションを採用しているのに対し、ヴィットピレンはカフェレーサー風の低めのハンドル位置とスポーティーな特性を持っています。

両車の最大の違いは装着タイヤとホイールの仕様です。スヴァルトピレン401はスポークホイールにブロックパターンタイヤを組み合わせており、軽いオフロード走行にも対応。一方、ヴィットピレンはキャストホイールとロードタイヤの組み合わせで、よりスポーティーな走行に適しています。

乗り心地の面では、スヴァルトピレンの方が上体がやや起きた姿勢となり、街乗りでの扱いやすさに優れています。対してヴィットピレンは前傾姿勢が強く、スポーティーな走りを楽しむには適していますが、長時間の乗車では疲労が蓄積しやすい傾向にあります。

選び方としては、主な使用用途で判断することをお勧めします。街乗りメインで時々ツーリングという使い方であれば、スヴァルトピレン401の方が扱いやすいでしょう。一方、峠道やスポーツ走行を楽しみたい方は、ヴィットピレン401の方が向いているかもしれません。価格は両モデルとも同じ799,000円となっています。

momo
同じプラットフォームでも、かなり異なる個性を持つ2台ですね。試乗して体感的な違いを確認することをお勧めします。

中古車選びのポイントと注意点

スヴァルトピレン401の中古車選びで最も重要なのが、メンテナンス履歴の確認です。定期的なメンテナンスが行われていない個体は、エンジントラブルやクラッチの不具合を抱えているリスクが高くなります。特に、初期モデルではエンストやABS警告灯の点灯といった症状が報告されているため、これらの修理歴についても確認が必要です。

外装の確認では、タンクカバーやサイドパネルの傷や変色に注意が必要です。特にタンク周りのプラスチックパーツは経年での劣化が目立つ傾向にあり、交換となると高額な出費となります。また、スポークホイールの状態やチェーンの張り具合なども、重要なチェックポイントとなります。

走行距離については、1万km以上走行している個体の場合、クラッチやチェーン、スプロケットなどの消耗部品の交換時期を迎えている可能性が高くなります。これらの交換費用も考慮に入れた予算設定が必要でしょう。また、車検の有無も価格に大きく影響します。

購入を検討する際は、最寄りの正規ディーラーまでの距離も重要な判断材料となります。輸入車であるため、一般整備店では対応できない項目も多く、定期的なメンテナンスのためにディーラーまでの移動を考慮する必要があります。遠方の場合は、輸送費用なども含めた維持費の計算が欠かせません。

yuka
中古車選びでは、車両の状態もさることながら、アフターサポートの体制まで含めた総合的な判断が重要ですね。

長期所有での経年変化と対策

スヴァルトピレン401の長期所有における最も顕著な経年変化は、外装パーツの劣化です。特にマフラーのロゴ部分の剥がれやタンクカバーの変色は、多くのオーナーが経験する症状として報告されています。これらは見た目の問題だけでなく、放置すると錆びの原因にもなるため、早めの対策が推奨されます。

エンジン関連では、7,000km以降でクラッチの動きが重くなるケースが報告されています。また、チェーンとスプロケットの摩耗も比較的早い傾向にあり、走行スタイルにもよりますが、1万km程度で交換を検討する必要が出てくる可能性があります。

電装系では、メーターパネルの反射や曇りといった問題が経年で発生することがあります。また、ウインカーリレーの接触不良やABSセンサーの誤作動など、電子制御系のトラブルも散見されます。これらの多くは、定期的な点検と清掃で予防できる場合が多いです。

長期所有を考える場合は、予防的なメンテナンスが重要となります。特に、エンジンオイルの定期交換やチェーン周りの清掃・注油は、トラブル防止の基本となります。また、輸入車特有の部品供給の遅さを考慮すると、消耗品の予備を確保しておくことも検討に値するでしょう。

momo
長期所有では予防的なメンテナンスが鍵を握りますが、それさえしっかりしていれば、十分に楽しめる一台になりそうですね。

輸入車ならではの維持管理の課題

スヴァルトピレン401の維持管理における最大の課題は、部品供給体制の脆弱さです。国内のディーラー網が限られているため、部品の取り寄せに時間がかかることは珍しくありません。特に事故や故障で緊急に部品が必要になった場合、数週間から数ヶ月待たされるケースもあります。

整備についても、正規ディーラーの数が全国でわずか30店舗程度という状況は大きな制約となっています。一般の整備工場では対応できない電子制御系の不具合や、専用工具が必要な整備項目も多く、結果的にディーラーまでの往復を強いられることになります。

コスト面では、純正部品の価格が国産車と比べて1.5~2倍程度高額になることが一般的です。例えば、オイルシールなどの消耗品でも、特殊なサイズが採用されているため、汎用品での代用が難しく、純正品を使用せざるを得ないケースが多々あります。

また、車検についても国産車より手間とコストがかかります。輸入車特有の規格や、部品の供給体制の問題から、車検の予約は余裕を持って行う必要があります。さらに、車検時の整備費用も国産車より2-3割増しとなることを想定しておく必要があるでしょう。

輸入車ならではの課題は確かにありますが、それを理解した上で付き合えば、十分に楽しめるバイクだと思います。
tomo

街乗りでの使い勝手の評価

スヴァルトピレン401

image: bikerbikest.com

スヴァルトピレン401の街乗りにおける最大の魅力は、その軽快な取り回しにあります。159kgという軽量な車体は、低速での取り回しやUターン時の扱いやすさに大きく貢献しています。また、コンパクトなボディサイズは、狭い路地や駐車場でも扱いやすさを発揮します。

しかし、エンジン特性には慣れが必要です。4,000rpm以下の低回転域ではトルクが薄く、市街地走行では2速や3速を多用する必要があります。特に信号待ちからの発進時には、クラッチワークに気を使う場面が多くなります。

通勤利用における評価では、スリムなボディによる車両感覚の掴みやすさが高評価を得ています。しかし、820mmというシート高は、身長の低いライダーにとっては少々高めです。ただし、車体が軽いため、停車時の取り回しにそれほど不安は感じないという声も多く聞かれます。

荷物の積載に関しては、日常的な買い物程度であれば純正オプションのタンクバッグで十分対応可能です。ただし、シート下のスペースはETCユニットの装着でほぼ埋まってしまうため、急な雨などへの対応には、常時レインウェアを携行するなどの工夫が必要となります。

momo
街乗り用途としては、エンジン特性を理解すれば十分に実用性のあるバイクだと言えそうですね。

高速走行時の特性と限界

スヴァルトピレン401の高速道路走行における特性は、やや複雑です。時速100kmまでの加速は軽快ですが、110km/h以上の巡航では振動が目立ち始め、快適性が損なわれます。これはエンジン特性とブロックパターンタイヤの影響によるものです。

特に気になるのが、風の影響に対する敏感さです。軽量な車体と比較的短いホイールベースの組み合わせにより、横風を受けた際の車体の揺れが顕著です。高速巡航時には、常に両手でしっかりとハンドルを握る必要があり、長時間の走行では疲労につながります。

パワー面では、最高出力45PS/8500rpmのエンジンは、150km/hまでの加速には十分な余力を持っています。しかし、エンジン回転が上がるにつれて振動も増加し、メーターの視認性も低下するため、実用的な巡航速度は110-120km/h程度に抑えるのが賢明でしょう。

また、装備面でも高速走行には制約があります。小型のスクリーンは風防効果が限定的で、ライダーの上半身には常に強い風圧がかかります。空気抵抗の増加は燃費にも影響し、高速巡航時の実燃費は20km/L程度まで低下することがあります。

yuka
高速道路は走れないわけではありませんが、やはりワインディングや街乗りが得意な領域というのが正直なところですね。

総括:スヴァルトピレン401のデメリットを理解した楽しみ方

スヴァルトピレン401は、そのデメリットを十分に理解した上で付き合うことで、魅力を最大限に引き出せるバイクです。街乗りやワインディングでの軽快な走りを楽しみ、時には休日の近距離ツーリングで気分転換を図る。そんな使い方が、このバイクの本領を発揮できる理想的なシチュエーションと言えるでしょう。

momo
最後に、今回の記事内容のポイントをまとめます。

  • 低速域でのエンジン特性に慣れが必要で、3000回転以下はガクガク感がある
  • ディーラー網が全国で約30店舗と少なく、メンテナンス時の不便さがある
  • 部品の供給に時間がかかり、修理待ちが長期化する可能性がある
  • 高速道路では110km/h以上で振動が増加し、快適性が低下する
  • 風の影響を受けやすく、特に横風での直進安定性に課題がある
  • シートは硬めで、長距離走行時の疲労が大きい
  • 輸入車のため、メンテナンス費用は国産車より2-3割増し
  • ハイオク仕様で燃料費が割高になる
  • タンク容量13Lで航続距離は約300km程度
  • 燃料計の表示が大雑把で、残量管理に注意が必要
  • シート高820mmで、身長の低いライダーには足つきに不安がある
  • チューブタイヤ採用で、パンク時の修理が手間
  • エンストやABS警告灯点灯などの不具合報告がある
  • 荷物の積載性が限られ、大型バッグの装着が難しい
  • 2024年モデルは改良されたが、価格は79.9万円と高価


最後に


スヴァルトピレン401は、デメリットを理解した上で付き合うことで、その真価を発揮できるバイクであることが分かりました。街乗りやワインディングでの軽快な走りを楽しみ、時には休日の近距離ツーリングで気分転換を図る。そんな使い方がこのバイクの本領を発揮できる理想的なシチュエーションと言えるでしょう。

2024年モデルでは、タンク容量の拡大や電子制御の充実など、多くの改良が加えられました。しかし、輸入車ならではの維持管理の課題は依然として残されています。購入を検討される方は、最寄りのディーラーの有無や、メンテナンス費用なども含めた総合的な判断が重要となります。

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