
出典:FB Mondial Facebook
クラシカルなデザインと現代的な性能を融合させた個性派バイク、FBモンディアル。イタリアのデザインと中国の製造技術を組み合わせた独特のアプローチで、多くのライダーの注目を集めています。しかし、その評判や実態については、様々な情報が錯綜しているのが現状です。
本記事では、実際のオーナーの声や正規販売店からの情報を元に、FBモンディアルの魅力と課題を徹底的に解説していきます。国内導入から5年以上が経過し、信頼性や維持費についても具体的なデータが揃ってきました。
この記事を読むと分かること
- FBモンディアルの歴史と現在の開発・製造体制
- 実際のオーナーが語る魅力とデメリット
- 気になる維持費や故障の実態
- 正規販売店のサポート体制と購入時の注意点
イタリアンバイクならではの個性的なデザインに惹かれながらも、維持や故障に不安を感じている方も多いのではないでしょうか。そんな方のために、この記事では具体的なデータと実例を交えながら、FBモンディアルの全体像をお伝えしていきます。
イタリアの老舗FBモンディアル、実際のオーナーの評判

出典:FB Mondial Facebook
FBモンディアルの歴史から現在の評判まで、実際のオーナーの声を交えながら詳しく解説していきます。
- イタリアが誇る伝統のバイクメーカーとしての歴史
- イタリアのデザインと中国製造による独自のポジション
- ホンダも認めた高い技術力と開発背景
- 2015年の復活から現在の販売体制まで
- HPS125とHPS300の主要スペック比較
- 実際のオーナーが語る乗り心地と使用感
イタリアが誇る伝統のバイクメーカーとしての歴史
FBモンディアルは、1948年にイタリア・ミラノで創業した歴史あるバイクメーカーです。
その歴史は、1950年代のロードレース世界選手権で数々の優勝を飾った黄金期から始まります。
特筆すべきは、本田宗一郎が世界に挑戦するため、同社のレースマシンを研究したというエピソードです。
FBモンディアルは、その高い技術力で名を馳せ、1950年代には延べ6人のチャンピオンを輩出しています。
特に注目すべきは、ドゥカティよりも早くデスモドロミック式バルブ機構を開発するなど、常に革新的な技術開発に取り組んでいた点です。
また、125ccや250ccクラスでの圧倒的な強さは、当時のヨーロッパのバイクレース界で大きな話題となりました。
1979年の解散後も、FBモンディアルの名は多くのバイク愛好家の心に生き続けました。
2000年代には一度復活を果たし、ホンダのエンジンを搭載した「ピエガ」を発表。
かつてホンダがFBモンディアルのマシンから学んだという歴史的な経緯から、ホンダも協力的だったと言われています。
そして2015年、新たな経営陣のもとで本格的な復活を遂げました。
現代のFBモンディアルは、伝統的なイタリアンデザインの美学を守りながら、最新のテクノロジーを積極的に取り入れ、新世代のライダーたちの心を掴んでいます。
とりわけHPSシリーズは、クラシカルな要素と現代的な性能を見事に融合させた傑作として、世界中で高い評価を受けています。

イタリアのデザインと中国製造による独自のポジション
現代のFBモンディアルは、イタリアでデザイン・設計を行い、生産を中国の工場で実施するという独自のビジネスモデルを採用しています。
これにより、イタリアンデザインの美しさと、コストパフォーマンスの高さを両立させることに成功しています。
この革新的なアプローチは、高級バイクの新しいビジネスモデルとして業界内でも注目を集めています。
デザインはイタリアらしい洗練された美しさを保ちながら、製造においては厳格な品質管理のもと、現代の最新技術を活用しています。
特にHPSシリーズでは、倒立フォークやラジアルマウントブレーキキャリパー、LEDライティングなど、最新の装備を惜しみなく採用。
クラシカルなデザインと現代的な装備の融合により、独自の存在感を放っています。
実際のオーナーからは、「イタリア車特有の個性的なデザインと、扱いやすい現代的な機能性のバランスが絶妙」という評価の声が多く聞かれます。
特に、アップマフラーやテールデザインなど、細部にまでこだわったスタイリングは、街中でも大きな注目を集める要因となっています。
日本の正規販売店からも「デザイン性を重視するユーザーからの支持が特に高い」という声が寄せられています。
中国製造についての懸念の声もありますが、実際のところ品質面での大きな問題は報告されていません。
むしろ、イタリアンバイクならではの個性的なスタイリングと手の届きやすい価格帯を実現した点で、多くのライダーから支持を得ています。
電装系などで一部の不具合報告はありますが、正規販売店のサポート体制も整備されており、安心して乗り続けられる環境が整っています。

ホンダも認めた高い技術力と開発背景
FBモンディアルの技術力は、1957年、本田宗一郎が自らFBモンディアルのレースマシンを購入して研究したというエピソードに象徴されています。
当時、世界選手権で活躍していたFBモンディアルのGPマシンは、その卓越した設計と高い性能で、多くのメーカーの注目を集めていました。
現在のFBモンディアルでは、エンジン開発においてピアジオとの協力関係を築いています。
HPS125に搭載されているエンジンは、アプリリアRS4 125と基本設計を共有する水冷4ストロークDOHC4バルブユニット。
これにより、124ccという排気量ながら10kW(13.6PS)という力強い出力特性を実現しています。
シャーシ設計においても、オーソドックスな鋼管ダブルクレードルフレームに、倒立フォークやツインショック式リアサスペンションを組み合わせた堅実な構成を採用。
特筆すべきは、フロントブレーキにラジアルマウントキャリパーを採用するなど、装備面でも妥協のない仕様となっていることです。
こうした部分からも、レース用マシンを開発していた時代からの高い技術力が垣間見えます。
また、2000年代には、ホンダVTR1000 SP-1のエンジンを搭載した「ピエガ」を開発。
この時も、かつてホンダがFBモンディアルから学んだという歴史的経緯から、通常は他社への供給を行わないホンダが特別に協力したと言われています。
このように、FBモンディアルは常に他メーカーとの技術的な交流を通じて、革新的なマシン開発を続けてきました。

2015年の復活から現在の販売体制まで
2015年のミラノショーでHPS125を発表し、華々しい復活を果たしたFBモンディアル。
日本では2018年から株式会社アイビーエスによる正規輸入販売がスタートし、着実にファンを増やしています。
現在の主力モデルは、ネオクラシックデザインのHPSシリーズ。
125ccと日本仕様の250cc(HPS300)をラインナップし、2022年からはスポーツクラシックモデルの「パガーニ」シリーズも追加。
さらに2023年には「スパルタン125」を投入するなど、積極的なモデル展開を進めています。
販売店については、全国の主要都市を中心に正規販売ネットワークを構築。
特に輸入バイク専門店での取り扱いが多く、経験豊富なスタッフによる専門的なサポートを受けることができます。
メンテナンスについても、定期的な技術講習会を実施するなど、アフターサービスの充実に力を入れています。
価格帯は、HPS125が50万円前後、HPS300が60万円前後とプレミアムな設定ながら、同クラスの他の輸入車と比較すると比較的手の届きやすい価格となっています。
また、パーツの供給体制も整備され、一般的な消耗品であれば1週間程度で入手可能。
当初懸念されていた部品供給の問題も、着実に改善されてきています。

HPS125とHPS300の主要スペック比較

image: bikerbikest.com
FBモンディアルの主力モデル、HPS125とHPS300の違いを詳しく見ていきましょう。
HPS300は名称こそ「300」ですが、実際は日本仕様限定の249cc車両となっており、車検不要のメリットがあります。
まず、エンジン性能を比較すると:
- HPS125:水冷4ストDOHC4バルブ単気筒、124.2cc、最高出力10.0kW/9750rpm、最大トルク10.5N・m/8000rpm
- HPS300:水冷4ストSOHC単気筒、249cc、最高出力17kW/8500rpm、最大トルク22.5N・m/6500rpm
車体サイズと装備は両モデルで共通点が多く、全長2,025mm×全幅710mm×全高1,050mmというコンパクトなボディサイズを採用。
シート高はHPS125が795mm、HPS300が790mmと、どちらも扱いやすい設定となっています。
倒立フォークやラジアルマウントブレーキなど、高級感のある装備も両モデルで標準装着されています。
実際の乗り味について、オーナーレビューからは以下のような特徴が挙げられています:
- HPS125:高回転型エンジンで7,000rpm以上から楽しい走り、市街地での機動性が高い
- HPS300:中低速トルクが太く、高速道路も余裕で走行可能、ツーリングに適している
2024年現在の新車価格は、HPS125が48万9,500円(税込)、HPS300が57万6,400円(税込)。
燃費性能は、実燃費でHPS125が約35km/L、HPS300が約30km/L程度と、どちらも経済的な値となっています。

実際のオーナーが語る乗り心地と使用感
SNSやレビューサイトに投稿された、実際のオーナーの声を集めてみました。
特に好評なのは、クラシカルな見た目と現代的な乗り味のバランス。
軽量な車体と適度な前傾姿勢により、街乗りから休日のツーリングまで幅広く楽しめると評価されています。
長所として多く挙げられているポイント:
- 他のバイクにはない個性的なデザイン性の高さ
- 軽量で取り回しが楽、特に低速域での扱いやすさ
- シングルエンジンながら振動が少なく、長距離走行も快適
- 高級感のある装備(倒立フォーク、ラジアルマウントブレーキなど)
- 街中での高い注目度、他のライダーからの関心の高さ
一方で、以下のような課題も指摘されています:
- 電装系のトラブルが発生することがある
- 右側のマフラーレイアウトによる足つき性への影響
- カスタムパーツの選択肢が限られている
- シートの硬さが長距離走行時に気になる
維持費については、一般的な輸入バイクと同程度。定期点検は6,000km毎に必要で、費用は約3万円程度。
消耗品の価格も国産車より若干高めですが、許容範囲内との評価が多く見られます。

FBモンディアルの購入前に知っておくべき評判と重要ポイント

image: bikerbikest.com
維持費や故障の実態、購入時の注意点など、実際のオーナーの経験から得られた重要な情報をお伝えします。
- 正規販売店とアフターサポートの現状
- 気になる故障トラブルと対処法
- 維持費と必要なメンテナンス項目
- カスタマイズの方向性と実例紹介
- メリットとデメリットの整理
- 国産バイクとの違いと選び方
- 中古車購入時のチェックポイント
- FBモンディアルは誰におすすめか
- 総括:イタリアンデザインと実用性を両立したFBモンディアルの評判
正規販売店とアフターサポートの現状
FBモンディアルの日本での正規輸入販売は、株式会社アイビーエス(IBS)が独占的に行っており、全国の主要都市に正規販売店網を構築しています。
特に注目すべきは、輸入バイク専門店を中心とした販売体制で、経験豊富なスタッフによる専門的なサポートが受けられる点です。
正規販売店では以下のようなサービスを提供しています:
- 2年間または12,000kmの正規保証サービス
- 定期的な技術講習による整備スタッフの育成
- 純正パーツの供給体制の確立
- 24時間対応のロードサービス(オプション)
- 試乗車の用意と購入前のアドバイス
ただし、一般のバイクショップでは整備を受け付けていないケースが多く、メンテナンスは正規販売店での実施が推奨されています。
そのため、購入を検討する際は、最寄りの正規販売店の位置を確認することが重要です。
レッドバロンなどの大手バイクショップでも一部店舗での取り扱いはありますが、専門的な整備は輸入バイク専門店での実施が一般的です。
部品供給については、当初懸念された納期の問題も徐々に改善されており、一般的な消耗品であれば1週間程度で入手可能です。
ただし、事故などによる外装部品の交換が必要な場合は、イタリアからの取り寄せとなるため、1~2ヶ月程度かかるケースもあります。
このような状況を考慮し、任意保険への加入は必須と言えるでしょう。

気になる故障トラブルと対処法
FBモンディアルのトラブルで最も多く報告されているのは、電装系の不具合です。
特に初期の個体で見られたバッテリー関連の問題については、現在は改良が重ねられ、発生頻度は大幅に低下しています。
実際のオーナーから報告されている主なトラブルと対策:
- エンジンストップ:ECU(電子制御ユニット)のソフトウェアアップデートで改善
- バッテリー上がり:国産バッテリーへの交換で解決するケースが多い
- ニュートラルの入りにくさ:クラッチの調整で改善可能
- マフラーからの水漏れ:ドレンホールの清掃で対処
- 電装系の接触不良:配線の固定方法改善で対策
これらのトラブルに対しては、以下のような予防策が効果的とされています:
- 定期的なバッテリー点検と適切な充電管理
- 雨天走行後の十分な乾燥と清掃
- 推奨される定期点検の確実な実施
- 純正パーツの使用と正規店でのメンテナンス
- 走行前の各部の点検習慣化
重要なのは、これらのトラブルの多くが適切なメンテナンスで予防可能という点です。
特に、定期点検をきちんと実施しているユーザーからは、大きなトラブルの報告は少なくなっています。
また、正規販売店でのメンテナンス履歴がある場合、保証期間外でもある程度の対応が期待できるとの声も聞かれます。

維持費と必要なメンテナンス項目

image: bikerbikest.com
FBモンディアルの維持費について、実際のオーナーの声を集計すると、年間の維持費は走行距離にもよりますが、平均して15~20万円程度となっています。
これには、定期点検費用、消耗品交換、保険料、税金などが含まれます。
主な定期的な費用の目安:
- 6,000km定期点検:約3万円
- エンジンオイル交換:6,000~8,000円(3,000km毎)
- タイヤ交換:前後セットで5~6万円(15,000km毎)
- チェーン交換:2~3万円(15,000~20,000km毎)
- ブレーキパッド交換:前後セット2万円程度(必要に応じて)
税金・保険関係の年間費用:
- 軽自動車税:HPS125は2,400円、HPS300は3,600円
- 自賠責保険:125ccは約7,000円、250ccは約7,100円
- 任意保険:年間2~3万円程度(年齢や条件により変動)
- 車検費用:HPS300は不要(250cc仕様のため)
日常的なメンテナンスとして推奨されている項目:
- 乗車前の各部点検(ブレーキ、ライト類、タイヤ空気圧など)
- こまめな清掃と雨天走行後の十分な乾燥
- チェーン給脂と張り調整(500km毎)
- 定期的なバッテリー点検と充電管理
- ブレーキフルードの点検(6ヶ月毎)

カスタマイズの方向性と実例紹介
FBモンディアルのカスタマイズは、純正パーツの供給が限られているため、汎用パーツを活用したライトなカスタムが主流となっています。
特に人気が高いのがマフラーのカスタマイズで、レオビンチなどの高級マフラーメーカーが対応製品を販売しています。
人気の高いカスタマイズ例:
- マフラー交換:音質改善と軽量化(15~25万円)
- ハンドル周り:バーエンドミラー、グリップ交換(2~5万円)
- ステップ位置変更:足つき性改善(3~5万円)
- LEDウインカー:視認性向上とデザイン性アップ(2~4万円)
- スクリーン追加:防風効果向上(2~3万円)
性能向上系のカスタマイズでは、ブレーキ周りの強化が特に人気です:
- ブレーキマスターシリンダーの変更(操作フィーリング改善)
- ブレーキホースのステンレス化(制動力向上)
- 高性能パッドへの交換(制動力とコントロール性向上)
これらの組み合わせで、約10万円程度の予算が必要です。
一方で、外装系のカスタマイズは以下のような方向性が見られます:
- クラシカルテイストを強調するビンテージ風パーツの装着
- モダンなパーツでスポーティさを強調
- 実用性重視のツーリング仕様
- カフェレーサー風のスタイリング強化
ただし、過度なカスタマイズは車両本来の魅力を損なう可能性もあり、多くのオーナーは控えめなカスタマイズを選択しています。

メリットとデメリットの整理
FBモンディアルのメリットとデメリットを、実際のオーナーレビューや試乗インプレッションから客観的に整理してみましょう。
圧倒的な個性を持つこのバイクの特徴を、購入検討の判断材料としてご活用ください。
主なメリット:
- クラシカルでありながら現代的な洗練されたデザイン
- 他には無い独特の存在感と高い注目度
- 倒立フォークやラジアルマウントブレーキなど充実した装備
- 軽量な車体による扱いやすさと機動性
- イタリアンバイクとしては比較的手頃な価格帯
- 正規販売店による充実したサポート体制
- ピアジオ製エンジンによる信頼性の高さ
考慮すべきデメリット:
- 電装系を中心とした不具合の可能性
- 一般のバイクショップでは整備不可
- 純正パーツの入手に時間がかかることがある
- カスタムパーツの選択肢が限られる
- マフラーレイアウトによる右側の足つきの悪さ
- 国産車と比べて維持費が若干高め
- 中古車の流通量が少なく、売却時の価格設定が難しい
これらの特徴を踏まえると、FBモンディアルは以下のようなライダーとの相性が良いと言えます:
- デザイン性を重視し、個性的なバイクを求める方
- 正規販売店が近くにあり、定期的なメンテナンスが可能な方
- 輸入車ならではの特徴を楽しめる余裕のある方
- 休日のツーリングや通勤など、定期的な使用を考えている方

国産バイクとの違いと選び方
国産バイクとFBモンディアルの最大の違いは、そのデザイン哲学にあります。
国産車が機能性や実用性を重視するのに対し、FBモンディアルはデザイン性と個性を最優先に設計されています。
主な違いを以下のポイントで比較してみましょう:
- デザイン:イタリアンデザインによる独特の美しさvs実用的で無難なデザイン
- メンテナンス:専門店での整備が必要vs一般のバイクショップで対応可能
- 価格帯:同クラスで20-30万円ほど高めvs手頃な価格設定
- カスタマイズ:選択肢が限定的vs豊富なカスタムパーツ
- 中古市場:流通量が少なくレアvs豊富な中古車市場
FBモンディアルを選ぶ際のチェックポイント:
1. 最寄りの正規販売店の有無と距離
2. 定期的なメンテナンス費用の許容範囲
3. 保管場所の環境(屋外保管は避けたい)
4. 使用目的との適合性(通勤・ツーリングなど)
5. スペアキーの準備や任意保険の加入
購入を検討する際の具体的なステップ:
1. 正規販売店での現車確認と試乗
2. メンテナンス費用の詳細な見積もり
3. 任意保険の料金シミュレーション
4. SNSやオーナーズクラブでの情報収集
5. 納期の確認(人気モデルは待機が必要な場合も)

中古車購入時のチェックポイント
FBモンディアルの中古車選びでは、一般的な中古バイクのチェックポイントに加えて、このブランド特有の注意点があります。
特に重要なのがメンテナンス履歴で、正規販売店での整備記録の有無が車両選びの重要な判断材料となります。
中古車選びで特に注意すべきポイント:
- 電装系の動作確認(特にバッテリー関連)
- エンジン始動時と暖機後の異音チェック
- 正規販売店でのメンテナンス履歴の確認
- カスタムパーツがある場合は純正部品の有無
- フレーム周りの錆や腐食のチェック
- マフラーの内部腐食や排気漏れの確認
- クラッチの操作感とギアチェンジの円滑さ
中古車価格の目安(2024年1月現在):
- HPS125:25~35万円(走行距離や年式により変動)
- HPS300:35~45万円(走行距離や年式により変動)
- 低走行・美車は新車価格の80%程度で取引される傾向
- カスタムパーツ付きは、純正パーツの有無で価格が大きく変動
中古車購入後に必要な整備項目:
- バッテリーの状態チェックと必要に応じた交換
- オイル類の全交換(エンジンオイル、ブレーキフルード)
- チェーン・スプロケットの摩耗確認
- ブレーキパッドの残量確認
- タイヤの製造年月と残溝チェック
これらの整備に5~10万円程度の予算を見込んでおくと安心です。

FBモンディアルは誰におすすめか
FBモンディアルは、イタリアのデザイン美学と現代の製造技術を融合させた個性派バイクです。
その魅力はクラシカルでありながら先進的な装備を備えた独特の存在感にあります。
以下のような方におすすめできます:
- 個性的なデザインのバイクを探している方
- 定期的なメンテナンスを厭わない方
- 正規販売店が近くにある方
- 輸入バイクならではの特徴を楽しめる方
- デザイン性を重視する方
一方で、以下の方にはお勧めできないかもしれません:
- 維持費を最小限に抑えたい方
- 近くに正規販売店がない方
- カスタマイズを重視する方
- 長期の放置や屋外保管を考えている方
- 頻繁な転売を考えている方
最後に、FBモンディアルは確かに一般的な国産バイクと比べると手間のかかる選択かもしれません。
しかし、その独特の魅力と乗り味は、きっとライダーに特別な満足感をもたらしてくれるはずです。
十分な検討と準備を行った上で、あなたならではのバイクライフを楽しんでいただければと思います。

総括:イタリアンデザインと実用性を両立したFBモンディアルの評判

- FBモンディアルは1948年創業のイタリアの老舗バイクメーカー
- 2015年に新生FBモンディアルとして復活を遂げ現在に至る
- イタリアでデザイン・設計を行い、中国で製造するビジネスモデルを採用
- 日本では2018年からアイビーエス社による正規輸入販売を開始
- HPS125とHPS300(日本仕様250cc)が主力モデル
- クラシカルなデザインと現代的な装備を融合した独特の存在感
- 軽量な車体と扱いやすい乗り味が特徴
- 倒立フォーク、ラジアルマウントブレーキなど高級装備を標準搭載
- 電装系を中心に一部不具合の報告があるが、適切なメンテナンスで予防可能
- 正規販売店でのメンテナンスが推奨され、一般店での整備は難しい
- 年間維持費は15-20万円程度で、輸入車としては標準的
- 純正パーツの供給体制は整備されているが、入手に時間がかかることも
- カスタマイズは汎用パーツを中心としたライトなものが主流
- 中古車は流通量が限られるが、程度の良い個体は高値で取引
- デザイン性を重視し、定期的なメンテナンスを厭わないライダーに最適
- 国産車と比べて手間はかかるが、所有する喜びも大きい個性派バイク
最後に
今回は、FBモンディアルについて、その歴史から現在の評価まで、詳しく解説してきました。イタリアのデザイン性と現代の製造技術を組み合わせた独自のアプローチにより、個性的かつ実用的なバイクとして、多くのライダーから支持を得ていることが分かりました。特に注目すべきは、125ccと250ccという扱いやすい排気量で、高級感のある装備と洗練されたデザインを実現している点です。
FBモンディアルに興味を持たれた方は、「ロイヤルエンフィールドの完全ガイド」もあわせてご覧いただくことをおすすめします。同じく個性的な輸入バイクとして人気の高いロイヤルエンフィールドと比較することで、より自分に合ったバイク選びの参考になるでしょう。
関連記事