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カタナ400は本当に乗りにくい?原因と5つの対策ポイント解説

カタナ400は本当に乗りにくい?

mage: bikerbikest.com

独特のデザインで今なお多くのファンを魅了するスズキの名車、GSX400S カタナ。しかし、その一方で「カタナ400は乗りにくい」という声を聞いて、憧れはあるものの購入をためらっていたり、実際に乗ってみて戸惑いを感じていたりする方もいらっしゃるのではないでしょうか?

かくいう私も、これまで様々なバイクに乗ってきた経験から、カタナ400の持つ独特の乗り味には強い関心を持っていました。今回、その「乗りにくさ」の真相と、どうすれば楽しく付き合っていけるのかを徹底的に調べてみました。

結論から言うと、確かに現代のバイクと比べるとクセがあるのは事実です。しかし、その原因と対策さえしっかり押さえれば、カタナ400は決して乗りこなせないバイクではありません。

この記事を読むと分かること

  • カタナ400が「乗りにくい」と言われる具体的な5つの原因
  • 乗りにくさを解消するための効果的な5つの対策ポイント
  • カスタムや乗り手の慣れでどこまで乗りやすさが改善されるか
  • 多少の乗りにくさを補って余りあるカタナ400ならではの魅力

なぜカタナ400は乗りにくいと言われてしまうのか?そして、どうすればその個性を楽しみながら乗りこなすことができるのか?

この記事を読めば、カタナ400に対する漠然とした不安が解消され、憧れのバイクライフへ踏み出すための具体的なヒントが見つかるはずです。ぜひ最後までご覧ください。


カタナ400は本当に乗りにくい?その原因を徹底分析

カタナ400は本当に乗りにくい?

mage: bikerbikest.com

スズキの名車、GSX400Sカタナ。「乗りにくい」という声を耳にすることがありますが、それは一体なぜなのでしょうか?このセクションでは、その評判の真相と具体的な原因を探っていきます。

「乗りにくい」評判の真相は?

「カタナ400は乗りにくい」。これは、バイク好きの間で時折ささやかれる言葉です。特に、現代の高性能で扱いやすいバイクに慣れたライダーにとっては、そう感じる場面が多いのかもしれません。では、その評判はどこから来たのでしょうか?

大きな要因として、カタナ400が登場した1992年当時のバイク設計思想と、現代のバイクとのギャップが挙げられます。当時は、レーサーレプリカブームの流れを汲み、スパルタンな乗り味やデザインがもてはやされた時代。カタナ400もその例に漏れず、見た目のインパクトや走行性能を重視した設計がなされています。

また、兄貴分であるGSX1100Sカタナの強烈なイメージを受け継いでいる点も無視できません。1100カタナ自体、決して乗りやすいバイクとは言えませんでしたが、その雰囲気を色濃く反映した400も、やはり現代的な基準で見れば「クセがある」と感じられる部分があるのは否めないでしょう。

しかし、重要なのは「乗りにくい=悪いバイク」ではないということです。むしろ、その独特の乗り味こそがカタナ400の個性であり、魅力と感じるファンが多いのも事実。この後の項目で、具体的な「乗りにくさ」のポイントとその背景を詳しく見ていきましょう。

原因①:独特すぎる?ライディングポジション

カタナ400の「乗りにくさ」を語る上で、まず挙げられるのが独特のライディングポジションです。象徴的なのが、低い位置にマウントされたセパレートハンドル(セパハン)。これにより、ライダーは自然と深い前傾姿勢を強いられます。

このポジションは、高速走行時の空気抵抗を減らし、スポーティな走りを楽しむには適しています。しかし、街乗りや長時間のツーリングでは、手首や腰への負担が大きくなりがちです。特に、渋滞路などでの低速走行が続くと、その辛さを実感する場面が多いかもしれません。

さらに、ステップ位置もやや後ろ寄りに設定されており、これも前傾姿勢を助長する要因となっています。シート形状も相まって、現代のネイキッドバイクのようなアップライトなポジションに慣れていると、最初はかなり窮屈に感じるでしょう。

ただし、このスパルタンなポジションこそが「カタナらしさ」であり、バイクと一体になって操る感覚を与えてくれる部分でもあります。慣れてくると、このタイトな感覚が病みつきになるという声も少なくありません。ポジションがきついと感じる場合は、後述するハンドル交換などのカスタムで対応することも可能です。

momo
なるほど、見た目はカッコいいけど、姿勢は結構キツそうだな…。長時間は厳しいかも。

原因②:数値以上の重さを感じる?車体

次に、車体の重さについて見てみましょう。GSX400Sカタナの乾燥重量は約182kg、装備重量では200kgを超えてきます。この数値自体は、当時の400ccクラスとしては特別重いわけではありません。例えば、同時代の人気車種カワサキ ゼファー400(χではない初期型)の乾燥重量も180kg台後半でした。

しかし、カタナ400が「重く感じる」と言われるのには、いくつかの理由があります。一つは、前述の低いハンドル位置とやや高めの重心。これにより、押し引きなどの取り回し時に、実際の重量以上に重さを感じやすいのです。特に小柄な方や、バイクの取り回しに慣れていない方にとっては、立ちゴケのリスクも気になるところでしょう。

また、シート高は770mmと数値上はそれほど高くありませんが、シート幅があるため、スペックほどの足つき性の良さは感じにくいかもしれません。これも、停車時や低速走行時の不安感につながり、結果として「重い」という印象を与えている可能性があります。

とはいえ、走り出してしまえば、この重さが安定感につながる側面もあります。どっしりとした直進安定性は、高速道路などでのクルージングでは頼もしく感じられるはずです。取り回しの重さに関しては、慣れやコツを掴むことで、ある程度は克服できる部分と言えるでしょう。

原因③:切れ込む?曲がらない?ハンドリング

カタナ400のハンドリング特性も、「乗りにくい」と言われる要因の一つです。よく聞かれるのが「低速でハンドルが切れ込む」「思ったように曲がらない」といった声です。

これは、1100カタナのデザインを踏襲した結果、フロント18インチ、リア17インチという前後異径サイズのタイヤを採用していることや、当時のフレーム剛性、サスペンション性能などが複合的に影響していると考えられます。特に、低速での交差点やUターンなどでは、フロントからイン側に切れ込んでいくような独特の挙動を示すことがあります。これに慣れないうちは、戸惑うライダーも多いようです。

一方で、ある程度の速度域になると、安定性が増してきます。しかし、現代のバイクのように、ライダーが何もしなくてもヒラヒラと軽快に曲がっていくタイプではありません。コーナーリングでは、ライダーが意識的に体を使い、バイクを寝かせていく操作が求められます。この「ライダー主導」の操縦感覚が、人によっては「曲がりにくい」と感じられるのかもしれません。

このハンドリング特性は、まさに旧車ならではの「味」とも言えます。現代のバイクの素直なハンドリングに慣れていると、最初は違和感があるかもしれませんが、バイクとの対話を楽しみながら乗りこなしていく感覚は、カタナ400ならではの醍醐味と言えるでしょう。タイヤの選択やサスペンションのセッティングを見直すことでも、ハンドリングの印象は変えられます。

へぇー、曲がるのにもコツがいるんだ。バイクを操ってる感が強そう!
tomo

原因④:低速は苦手?エンジン特性

GSX400Sカタナに搭載されているのは、GSX-R400譲りの水冷4ストロークDOHC4バルブ直列4気筒エンジンです。最高出力は当時の自主規制値上限である53馬力を発生し、高回転域でのパワフルな吹け上がりは魅力十分です。

しかし、その一方で、低中速域のトルクがやや細い傾向にあります。特に発進時や低速での走行では、現代のインジェクション車のような扱いやすさは期待できません。スムーズに走らせるには、ある程度の回転数を保ち、丁寧なアクセルワークとクラッチ操作が求められます。

このエンジン特性も、街乗り中心のライダーにとっては「乗りにくい」と感じる一因になるでしょう。信号待ちからの発進や渋滞時のノロノロ運転では、ギクシャクしやすく、気を使う場面があるかもしれません。また、キャブレター車特有の、気温や標高による微妙な調子の変化も、現代のバイクに慣れていると煩わしく感じる可能性があります。

とはいえ、回せば回すほどパワーが盛り上がるフィーリングは、この時代の4気筒エンジンならではの快感です。少し高めのギアで引っ張った時の、クォーンという突き抜けるようなサウンドと加速感は、多くのライダーを魅了してきました。低速での扱いにくさは、エンジンの美味しい領域を積極的に使って走ることで、楽しさに変えることができるでしょう。

原因⑤:当時のブレーキ・足回りの限界

カタナ400が登場した1990年代初頭と現代では、バイクのブレーキ性能やサスペンション性能も大きく進化しています。当時の基準で見れば十分な性能を持っていましたが、現代のバイクと比較すると、やはり見劣りする部分は否めません。

ブレーキに関しては、フロントにダブルディスク、リアにシングルディスクを装備していますが、絶対的な制動力やコントロール性においては、現代のラジアルマウントキャリパーやABS付きのシステムには及びません。特に、急制動時や雨天時の走行では、その差を感じやすいでしょう。効きが甘い、あるいはタッチが頼りないと感じるユーザーもいるようです。

サスペンションも同様です。フロントフォークは正立式で、リアはモノショックですが、路面追従性や衝撃吸収性といった点で、最新のバイクほどの快適性や安定性は期待できません。特に、荒れた路面やギャップを通過した際の突き上げ感や、コーナーリング中の落ち着きのなさなどを指摘する声もあります。

これらのブレーキや足回りの性能限界も、結果的にライダーの不安感につながり、「乗りにくい」という印象を与える一因となっています。ただし、ブレーキパッドの交換や、サスペンションのオーバーホール、あるいは社外品への交換といった対策によって、性能を向上させることは可能です。このあたりは、旧車と付き合っていく上での楽しみの一つとも言えますね。

yuka
ブレーキとかサスは、今のバイクと比べるとやっぱり差があるんだね。カスタムも考えた方がいいのかな。

同時代の400ccバイクとの違い

カタナ400の「乗りにくさ」を考える上で、同時代の他の400ccバイクと比較してみるのも有効です。1990年代前半は、400ccクラスにも個性豊かなモデルが多く存在しました。

例えば、ホンダ CB400 SUPER FOUR(スーパーフォア)は、非常にバランスの取れた優等生的なバイクとして人気を博しました。素直なハンドリング、扱いやすいエンジン特性、快適なライディングポジションなど、カタナ400とは対照的な性格を持っています。ヤマハ XJR400やカワサキ ゼファー400なども、比較的オーソドックスなネイキッドスタイルで、カタナ400ほどの強い個性はありませんでしたが、その分、多くのライダーにとって乗りやすいバイクでした。

これらのバイクと比較すると、カタナ400のデザインや乗り味は、やはり際立って個性的であったと言えます。良くも悪くも「クセが強い」バイクであり、その個性が受け入れられるかどうかで評価が分かれやすいモデルでした。誰にでも勧められる万能バイクというよりは、その独特の世界観に惚れ込んだライダーが選ぶ、趣味性の高い一台だったと言えるでしょう。

現代の視点から見ても、これらのライバル車と比べてカタナ400が「乗りにくい」と感じる要素が多いのは事実です。しかし、それは欠点であると同時に、他にはない強烈な個性と魅力の裏返しでもあるのです。

 

カタナ400の乗りにくい点を克服!5つの対策ポイントと魅力再発見

カタナ400は本当に乗りにくい?

mage: bikerbikest.com

カタナ400の「乗りにくさ」の原因が分かったところで、次は具体的な対策を見ていきましょう。少し手を加えたり、乗り方を工夫したりすることで、憧れのカタナ400はもっと身近で楽しい存在になります。ここでは5つの対策ポイントと、それでも色褪せない魅力について解説します。


対策①:ハンドル交換でポジション楽々

カタナ400の乗りにくさ、特にポジションの厳しさを解消する最もポピュラーな方法がハンドル交換です。純正の低いセパレートハンドルから、よりアップライトなポジションを取れるハンドルに変更することで、街乗りやツーリングでの快適性は劇的に向上します。

定番なのは、社外品のバーハンドルキットへの換装です。これにより、ハンドル位置が高く、手前に来るため、前傾姿勢が緩和され、手首や腰への負担が大幅に軽減されます。様々なメーカーからキットが販売されており、ハンドルの高さや絞り角なども選べるため、自分の体格や好みに合ったポジションを見つけやすいでしょう。

セパハンのスタイルを維持したい場合は、ハンドル位置を少しだけ上げるためのスペーサーを取り付ける、あるいは調整式のセパレートハンドルに交換するといった方法もあります。これだけでも、純正よりは楽なポジションになります。

ただし、ハンドル交換には注意点も。大幅なポジション変更は、ケーブル類の長さが足りなくなったり、カウルとの干渉が発生したりする可能性があります。また、カタナ特有の低いシルエットが崩れることを嫌う方もいるでしょう。メリットとデメリットをよく考え、信頼できるショップに相談しながら進めるのがおすすめです。

対策②:ステップ変更で負担軽減

ライディングポジションはハンドルだけでなく、ステップの位置も重要です。カタナ400の純正ステップはやや後ろ寄りで、スポーティではあるものの、窮屈さを感じる要因にもなっています。そこで、ステップ位置の変更も有効な対策となります。

スポーツ走行を重視するならバックステップへの交換が考えられますが、「乗りにくさ」の解消という観点では、必ずしもバックステップが良いとは限りません。むしろ、純正に近い位置、あるいは少し前方に移動できるタイプのステップキットを選ぶことで、より自然で楽な膝の曲がりを実現できる場合があります。

調整機能付きのステップであれば、複数のポジションから自分に最適な位置を選ぶことが可能です。これにより、長時間のライディングでの膝の負担を軽減したり、足つき性を若干改善したりする効果も期待できます。

ステップ交換は、ハンドル交換ほど劇的な変化はありませんが、ポジションの自由度を高め、より自分にフィットしたライディングフォームを見つける助けになります。特に小柄な方や、膝の曲がりがきついと感じる方にとっては、検討してみる価値のあるカスタムと言えるでしょう。こちらも、ハンドル同様、専門知識のあるショップに相談するのが賢明です。

momo
ハンドルとステップを変えれば、だいぶ楽になりそうだね!自分に合うパーツを探してみようかな。

対策③:サス調整・交換で乗り心地改善

ハンドリングの癖や乗り心地の硬さに対しては、サスペンションの見直しが効果的です。まずは、前後サスペンションの基本的な調整(プリロード調整など)を試してみましょう。これだけでも、乗り味は意外と変わるものです。

しかし、カタナ400も登場から年月が経っており、サスペンション自体が性能低下している可能性が高いです。その場合は、オーバーホール(分解整備)を行うか、社外品の高性能サスペンションへの交換を検討しましょう。

特にリアサスペンションは、比較的交換が容易で効果を体感しやすいため、人気のカスタムメニューです。オーリンズやナイトロンといった有名メーカーから、カタナ400に対応する製品がリリースされています。これらに交換することで、路面追従性が向上し、乗り心地が格段に良くなるだけでなく、ハンドリングの安定感も増します。

フロントフォークに関しても、フォークオイルの粘度や油面を調整したり、内部のスプリングを交換したりすることで、フィーリングを改善できます。予算が許せば、カートリッジキットの組み込みなども有効です。サスペンションの性能向上は、快適性だけでなく安全性にも直結する重要なポイントです。

対策④:乗り方の工夫と「慣れ」が重要

カスタムによるハード面の対策も重要ですが、ライダー自身の「ソフト面」、つまり乗り方の工夫とバイクへの慣れも、カタナ400と上手く付き合っていくためには欠かせません。

例えば、低速でのハンドルの切れ込みに対しては、ニーグリップをしっかり効かせ、上半身の力を抜いて、バイクの動きに逆らわないように操作することが大切です。Uターンなどでは、リアブレーキを軽く引きずりながら、一定の速度を保つように意識すると安定しやすくなります。

低速トルクの細さに対しては、発進時に少し回転数を高めに保ち、半クラッチを丁寧に使う練習をしましょう。街中では、低いギアで引っ張りすぎず、早め早めのシフトアップを心がけると、スムーズに走らせやすくなります。

最も重要なのは、焦らず、カタナ400の特性を理解しようと努めることです。最初は戸惑うかもしれませんが、乗り込んでいくうちに、どうすればバイクがスムーズに動いてくれるのか、どの速度域が気持ち良いのか、といったことが体で分かってきます。現代のバイクのようなイージーさはありませんが、その分、乗りこなせた時の喜びは大きいものです。「慣れ」は最大の武器と言えるかもしれません。

なるほど、バイク任せじゃなくて、こっちから合わせていく感じか。練習が必要だけど、面白そう!
tomo

対策⑤:信頼できるショップ選びと整備

カタナ400は、もはや立派な「旧車」の域に入ります。そのため、良好なコンディションを維持し、安全に乗り続けるためには、信頼できるバイクショップを見つけることと、定期的なメンテナンスが非常に重要になります。

特にキャブレター周りは、調子を崩しやすい部分です。定期的な同調調整や清掃は欠かせません。エンジンオイルやフィルターの交換、プラグの状態チェック、チェーンの清掃・注油・調整といった基本的なメンテナンスも、こまめに行う必要があります。

また、ゴム部品やシール類は経年劣化が進んでいる可能性が高いです。オイル漏れや冷却水漏れなどが発生する前に、計画的に交換していくのが理想的です。ブレーキ周りや足回りの定期的な点検・整備も、安全に関わる重要なポイントです。

これらの整備を安心して任せられる、旧車やカタナシリーズに詳しいショップを見つけておくことは、カタナ400ライフを送る上で大きな安心材料になります。購入する際だけでなく、購入後のメンテナンスやカスタムの相談相手としても、頼りになる存在となるでしょう。良い主治医を見つけることが、乗りにくさを感じさせない、快調なカタナ400を維持する秘訣です。

乗りにくさはカスタムでどこまで解消?

ここまで見てきたように、ハンドル、ステップ、サスペンションなどのカスタムや、適切な整備、そして乗り手の慣れによって、カタナ400の「乗りにくい」とされる点の多くは、かなり改善することが可能です。

特にハンドル交換によるポジションの適正化は効果が大きく、これだけでも「乗りにくい」という印象はかなり薄れるでしょう。サスペンションを現代的な高性能品に交換すれば、乗り心地やハンドリングの安定感も大きく向上します。

ただし、カタナ400が持つ基本的な骨格やエンジン特性まで変えることはできません。あくまで、元々の個性を活かしつつ、現代の交通事情やライダーの体格に合わせて乗りやすく調整していく、というイメージです。最新のバイクのような、誰が乗っても即座に馴染めるような万能な乗りやすさを手に入れるのは難しいでしょう。

どこまでカスタムするかは、オーナーの好みや予算、そしてカタナ400に何を求めるかによって変わってきます。純正のスタイルを尊重したい人もいれば、積極的に手を入れて現代的な性能に近づけたい人もいます。重要なのは、カスタムによって「乗りにくさ」が軽減され、より安全で快適に楽しめるようになる、ということです。

yuka
完全に今どきのバイクみたいにはならないけど、かなり乗りやすくはなるんだね。自分好みに仕上げる楽しみもあるってことか!

それでも色褪せないカタナ400の魅力

ここまで「乗りにくい」という側面とその対策について詳しく見てきましたが、カタナ400の魅力は、決してそれだけではありません。むしろ、多少の扱いにくさを補って余りある、強烈な個性と魅力を持っているバイクです。

まず、何と言ってもその唯一無二のデザイン。ハンス・ムートによる、日本刀をモチーフとした先鋭的で美しいフォルムは、登場から30年以上が経過した今でも、多くの人々を惹きつけてやみません。低く構えたフロントマスク、流れるようなタンクからシートへのライン、そして跳ね上がったテールカウル。このデザインに憧れてカタナを選ぶ、という人は後を絶ちません。

そして、GSX-R譲りのパワフルなエンジンフィール。低速トルクは細めですが、高回転まで回した時の突き抜けるような加速感と、4気筒ならではのレーシーなサウンドは、ライダーを高揚させてくれます。自分の手で操っている感覚がダイレクトに伝わってくる、アナログな操作感も魅力の一つです。

また、絶対的な性能では現代のバイクに劣るかもしれませんが、その「不便さ」や「手間のかかる」部分も含めて、愛着を持って付き合えるのが旧車の醍醐味。所有する満足感、そして歴史的名車であるカタナシリーズの一員であるという誇りも、オーナーにとっては大きな魅力となるでしょう。

中古車選びで失敗しないコツ

これからカタナ400の購入を検討している方にとって、中古車選びは非常に重要なポイントです。状態の良い個体を見つけることが、その後のバイクライフを大きく左右します。以下の点を特に注意してチェックしましょう。

まず、フレームの状態です。転倒による歪みや修正跡がないか、ステム周りに異常がないかなどを入念に確認します。カタナはカウルに覆われている部分が多いので、可能であればカウルを外して確認したいところです。

次にエンジン。始動性はもちろん、アイドリングが安定しているか、異音(カムチェーンの音、クラッチ周りの音など)がないか、白煙や黒煙を吹いていないかなどをチェックします。オイル漏れや冷却水漏れの有無も重要な確認ポイントです。

キャブレターの状態も要チェックです。アイドリング不調や吹け上がりの悪さは、キャブレターの詰まりや同調のズレが原因であることが多いです。可能であれば試乗させてもらい、スムーズに加速するかどうかを確認しましょう。

足回りでは、フロントフォークのオイル漏れやインナーチューブの点錆、リアサスペンションの抜け、ホイールベアリングのガタなどを確認します。ブレーキの効き具合やディスクローターの摩耗度も見ておきましょう。また、過去の整備履歴がしっかり残っている車両は、比較的安心して選べる可能性が高いです。

最後に、前のオーナーによるカスタム箇所とその内容も確認しましょう。どのような意図でカスタムされたのか、信頼できるパーツが使われているかなども判断材料になります。信頼できるショップで、状態を正直に説明してくれるところから購入するのが一番です。

momo
中古車選びは慎重にならないとね!エンジンとかフレームとか、しっかり見ないと後で大変なことになりそう…。

総括:カタナ400乗りにくい?ポイントを押さえれば大丈夫

この記事では、カタナ400が「乗りにくい」と言われる理由から、具体的な対策、そしてその魅力を深掘りしてきました。

momo
最後に、今回の記事内容のポイントをまとめます。

  • カタナ400は現代基準で「乗りにくい」面があるのは事実
  • 主な原因は独特のポジション、重さ、ハンドリング、エンジン特性
  • 低いセパハンによる深い前傾姿勢は負担が大きい
  • 車重は数値以上に押し引きなどの取り回しで重く感じやすい
  • 低速でのハンドルの切れ込みなどハンドリングには独特の癖がある
  • エンジンは高回転型で低中速トルクはやや細い傾向
  • ブレーキやサスペンション性能は当時の水準であり現代とは差がある
  • これらの特性は1990年代の設計思想や兄貴分の影響が大きい
  • 「乗りにくい」は欠点だけでなくカタナ400の個性や「味」とも言える
  • ハンドル交換はポジション改善に最も効果的なカスタム
  • ステップ位置の変更もポジションの自由度を高めるのに有効
  • サスペンションの調整や交換で乗り心地や安定性は大きく向上する
  • バイクの特性を理解した乗り方の工夫と「慣れ」も非常に重要
  • 旧車であるため信頼できるショップでの定期的な整備が不可欠
  • カスタムで乗りにくさは軽減できるが完全にはなくならない
  • 唯一無二のデザイン、エンジンフィール、所有感が最大の魅力
  • 中古車はフレーム、エンジン、キャブ、足回りの状態を要チェック
  • 乗りにくさのポイントと対策を理解すれば十分に楽しめる
  • 対策次第で憧れのカタナ400とのバイクライフが実現可能
  • その個性を理解し、手間をかけて付き合うのがカタナ乗りの醍醐味

 

最後に

今回は、スズキ GSX400S カタナが「乗りにくい」と言われる理由とその具体的な対策、そしてそれを超える魅力について詳しく解説しました。

独特のポジションやハンドリングなど、確かに現代のバイクとは違う「クセ」があるものの、ポイントを押さえた対策やカスタム、そして何より乗り手の理解と慣れがあれば、十分に乗りこなすことができ、他には代えがたい深い満足感を得られるバイクであることがお分かりいただけたのではないでしょうか。

もし、カタナ400と同じ時代の人気車種にもご興味があれば、カワサキ ゼファー400のレビュー記事もおすすめです。当時のライバルとの比較も面白いかもしれません。

また、カタナ400のような旧車を維持していく上でのメンテナンスに関心がある方は、基本的なポイントをまとめたこちらの記事も参考になるでしょう。

この記事が、あなたのカタナ400ライフをより豊かにするための一助となれば幸いです。

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