当サイトは、アフィリエイト広告を利用しています バイク一般知識

バイク雨の日服装おすすめ!ワークマンからゴアテックスまで比較

雨の日の高速道路を走行するライダー

image: bikerbikest.com

「週末のツーリング、楽しみにしていたのに降水確率80%…」
「通勤中、突然のゲリラ豪雨で下着までびしょ濡れになった…」

こんな経験、バイク乗りなら一度はありますよね。私も昔は「雨なんて気合いで乗り切れる!」と意地を張って、コンビニのビニールカッパで高速道路に乗り、風圧でボロボロになった経験があります。あの時の寒さと情けなさは、今でも忘れられません。

でも、断言します。雨の日の不快感は、正しい知識と装備で9割解決できます。

「濡れるのが当たり前」から「雨でも快適に走れる」へ。この記事では、バイク歴24年の私が数々の失敗を経てたどり着いた、絶対に濡れない・蒸れないための服装選びと最強装備の組み合わせをご紹介します。ワークマンの高コスパアイテムから、憧れのゴアテックスまで、あなたのスタイルに合った最適解が必ず見つかりますよ。

この記事を読むと分かること

  • 雨のバイク走行でも「濡れない・蒸れない」レインウェアの選び方
  • 快適さと安全性を左右する「耐水圧」と「透湿性」の黄金比率
  • グローブ、ブーツ、ヘルメットなど部位別の最強雨対策グッズ
  • ツーリングや通勤が劇的に楽になる、プロおすすめの防水テクニック

雨の日を「我慢する日」にするか、「装備の性能を試す楽しい日」にするかは、準備次第です。この記事を読み終える頃には、次の雨が少し待ち遠しくなっているかもしれませんよ。

バイクを高く売りたい方へ。高額買取で評判の出張査定サービス!

バイク買取専門店バイクワン


バイクの雨の日服装で絶対に濡れないための選び方基準

雨の中、バイクの横に立ちレインウェアの防水性を確認するライダー

image: bikerbikest.com

レインウェア選びで失敗しないためには、デザインよりもまず「スペック(数値)」を見ることが重要です。

ここでは、過酷な雨天走行を快適にこなすために必要な性能基準と、意外と見落としがちなチェックポイントを解説します。

高速走行に耐える耐水圧20000mmの重要性

レインウェアのカタログやタグを見ると、必ずと言っていいほど大きく書かれている「耐水圧」という言葉。なんとなく「数字が大きい方が凄そう」というのは分かりますが、具体的にどれくらいの数値が必要なのか、迷ってしまいますよね。

結論から言うと、バイク用レインウェアとして選ぶべき基準は「耐水圧20,000mm以上」です。これより低い数値だと、高速道路や長時間のツーリングでは浸水するリスクが高くなります。

「えっ、普通の傘が耐水圧500mmくらいって聞くし、10,000mmあれば十分じゃないの?」

そう思う方も多いでしょう。確かに、登山やキャンプなどのアウトドアシーンであれば、10,000mmもあれば十分な性能です。しかし、バイクには他のアクティビティにはない特殊な条件があります。それは「猛烈な風圧」「着座による圧力」です。

バイク走行時の雨の圧力とは?

静止している状態で雨に濡れるのと違い、時速80kmや100kmで雨粒に突っ込んでいくバイクの場合、雨粒はまるで「弾丸」のようにウェアに叩きつけられます。この時の圧力は、体重75kgの人が濡れた場所に座った時の圧力(約2,000mm〜10,000mm相当)を遥かに超える瞬間圧力がかかると言われています。

特に雨水が染み込みやすいのが、シートに接している「お尻」や「股」の部分、そして走行風をまともに受ける「お腹」や「太もも」です。耐水圧10,000mmクラスのウェアだと、高速道路を1時間ほど走ったあたりで、お尻が冷たく感じ始め、気づけばパンツまでぐっしょり…という悲劇が起こりがちです。

これは生地の性能限界を超えて、水圧で水が押し込まれてしまうためです。

最近のバイク専用レインウェア(RSタイチやゴールドウインなどの上位モデル)は、初期耐水圧20,000mm〜45,000mmというハイスペックなものが増えています。これは決してオーバースペックではなく、過酷な環境でライダーを濡らさないために必要な数値なんですね。

「安物買いの銭失い」にならないためにも、特にツーリングメインで使うなら、この「20,000mm」という数字を一つのボーダーラインとして選んでみてください。

蒸れを防ぐ透湿性とベンチレーションの役割

「雨は防げた!でも、カッパを脱いだら汗でインナーがびしょ濡れだった…」

これ、レインウェアあるあるですよね。正直、雨で濡れるのも嫌ですが、自分の汗で蒸れて濡れるのも同じくらい不快で、しかも体が冷えて風邪をひく原因にもなります。

この「蒸れ」問題を解決するために重要なのが、「透湿性(とうしつせい)」「ベンチレーション」です。

まず「透湿性」ですが、これはウェア内部の湿気(水蒸気)をどれだけ外に逃がせるかを示す数値です。「g/m²/24h」という単位で表され、数値が高いほど蒸れにくくなります。

透湿性数値 体感レベルと用途
5,000g以下 蒸れやすい。短時間の原付移動や緊急用なら我慢できるレベル。
8,000g〜10,000g 一般的な運動でも蒸れにくい。バイク用としての最低ライン。
20,000g以上 非常に快適。夏場の雨や長時間の着用でもサラサラ感をキープしやすい。

バイクの運転は、夏場はもちろん、冬場でも緊張や操作で意外と汗をかきます。快適に過ごすなら、最低でも「透湿性10,000g以上」、予算が許すならゴアテックス(GORE-TEX)などの20,000g超えの素材を選ぶと、世界が変わりますよ。本当に、驚くほど蒸れません。

そしてもう一つ、数値と同じくらい大切なのが「ベンチレーション(換気機能)」です。

どんなに高性能な生地でも、湿度100%の雨の中では限界があります。そこで、物理的に風を通して湿気を排出する「穴」が重要になります。多くのバイク用レインウェアには、背中などにベンチレーションが設けられています。

ここから走行風による負圧を利用して、ウェア内の湿った空気を強制的に吸い出してくれるんです。

購入時は、背中のベンチレーションがしっかり開いているか、リュックを背負っても塞がらない位置にあるかなどをチェックすると良いでしょう。「透湿素材×ベンチレーション」の組み合わせこそが、蒸れない快適ライディングの正解です。

momo
ゴアテックスが高い理由ってここにあるんだね。外からの水は通さないのに、中の湯気は逃がすなんて魔法みたい!

浸水の弱点である首と手首と足首を死守せよ

ライダーがレインウェアの袖口をグローブの上に被せてベルクロを締めている手元のクローズアップ

image: bikerbikest.com

レインウェアを着ていて濡れる時、その原因のほとんどは生地から水が染みているのではありません。実は、ウェアの「隙間」から水が入ってきているケースが大半なんです。

その最大の侵入ルートが、「首元(襟)」「手首(袖口)」「足首(裾)」の3箇所、いわゆる「3つの首」です。

どんなに高い耐水圧のウェアを着ていても、ここが開いていたら意味がありません。逆に言えば、この3箇所さえ完璧にガードできれば、安価なレインウェアでもかなり快適に過ごせるようになります。

1. 首元の対策

ヘルメットから滴り落ちた雨水は、容赦なく襟元を攻撃します。ここから水が入ると、胸やお腹まで冷たい水が流れてきて最悪の気分になります。

対策としては、襟が高く作られている(ハイネック仕様)ウェアを選ぶことが基本です。さらに、「防水ネックウォーマー」などを装着し、ウェアの襟の内側に入れ込むことで、物理的に隙間を埋めるのが鉄則です。タオルを巻くだけでも、ダムの役割をしてくれて水没までの時間を稼げますよ。

2. 手首の対策

ここも激戦区です。走行風で雨水が袖口に押し込まれてきます。おすすめは「二重袖(ダブルカフス)」仕様のレインウェアです。

内側の袖をグローブの中に入れ、外側の袖をグローブの上に被せてベルクロで絞る。この「瓦屋根」のような構造にすることで、上から流れてきた水がグローブ内に入るのを防げます。「袖はグローブの外に出す」が正解です!

3. 足首の対策

パンツの裾がずり上がると、ブーツの中に雨水が流れ込みます。

ライディングポジションを取った時に、くるぶしが完全隠れるくらいの「股下が長い」レインパンツを選びましょう。また、裾口を絞るベルクロ(面ファスナー)がしっかりしていて、風でバタつかないことも重要です。

試着の際は、ただ着るだけでなく、首を回したり、腕を前に伸ばしたりして、この3箇所に隙間ができないかを念入りに確認してくださいね。

ワークマンとバイク専用メーカーの性能比較

近年、ライダーの間で圧倒的な支持を得ている「ワークマン」。特に「イージス(AEGIS)」シリーズは、バイク乗りを意識した設計で大ヒットしていますよね。

一方で、RSタイチやコミネ、ゴールドウインといった従来のバイク用品メーカーのレインウェアも根強い人気があります。

「結局、どっちを買えばいいの?」と悩む方のために、両者を公平な視点で比較してみましょう。

【ワークマンのメリット・デメリット】

最大の魅力は、何と言っても「圧倒的なコストパフォーマンス」です。上下セットで5,000円〜10,000円程度で買えるモデルが多く、それでいて耐水圧10,000mm〜20,000mmを実現しているのは驚異的です。

しかし、デメリットもあります。多くのモデルはバイク専用設計とはいえ、汎用性を残しているため、アジャスター(バタつき防止の絞り)の数が少なかったり、プロテクターとの相性がイマイチだったりします。また、耐久性に関しては「1〜2シーズンで買い替える」くらいの割り切りが必要な場合もあります。

【バイク専用メーカーのメリット・デメリット】

価格は上下で15,000円〜50,000円と高額ですが、その分「ライディングのための機能」が満載です。

高速道路でバタつかないための無数のアジャスター、グローブをしたままでも掴みやすい大きなファスナー、お尻の縫い目をなくしたシームレス加工、そして数年は使える耐久性。ゴアテックスなどの高級素材を選べるのも専用メーカーならではです。

賢い使い分けの提案

  • ワークマンがおすすめな人:通勤・通学で毎日使う(消耗が激しい)、下道メインのツーリング、とりあえず安く雨具を揃えたい初心者の方
  • 専用メーカーがおすすめな人:高速道路を使ったロングツーリングに行く、数年に一度の買い替えで良いものを長く使いたい、絶対に濡れたくない機能重視の方

私自身は、毎日の通勤にはワークマンを使い倒して毎年買い替え、週末のロングツーリングには気合を入れて買ったゴールドウインのゴアテックスを持っていく、という使い分けをしています。それぞれの良さを理解して選ぶのが、スマートなライダーの選択ですよ。

視界を守る明るいカラーとリフレクター

雨の日のライディングで怖いのは、「濡れること」だけではありません。最も恐ろしいのは「周りの車から自分が見えていないこと」による事故です。

雨天時は昼間でも薄暗く、車のドライバーの視界もワイパーや水滴で悪くなっています。そんな中、アスファルトの色と同化してしまう「黒いレインウェア」を着ていると、本当に存在が消えてしまいます。

「普段着は黒が好きだし、派手な色はダサい…」

その気持ち、痛いほど分かります。私も普段は全身ブラックコーデ派です。でも、レインウェアだけは話が別です。自分の命を守るために、ぜひ「蛍光イエロー」「オレンジ」「明るいレッド」などの目立つ色を選んでください。

これらの色は、雨のグレーがかった景色の中で抜群の被視認性を発揮します。

もし、どうしても黒や迷彩柄などのダークトーンを選びたい場合は、「リフレクター(反射材)」の性能にこだわってください。

背中、腕、足元などに、車のヘッドライトを反射する大きなリフレクターが付いているか確認しましょう。特に夜間の雨天走行では、このリフレクターが光ることで「あそこにバイクがいる」と認識してもらえます。

レインウェアはファッションアイテムである前に、サバイバルギアです。「カッコよさ」よりも「生存率」を優先する。それが大人のライダーの賢明な判断だと私は思います。

安全が最優先!目立ってナンボの世界だね。
tomo

走行風によるバタつきを防ぐサイズ調整機能

高速道路を走っていて、レインウェアが風ではためいて「ババババッ!!」と激しい音を立てた経験はありませんか?

あの「バタつき」、実はただうるさいだけじゃないんです。ウェアが小刻みに体を叩き続けることで、ボディブローのようにジワジワと体力を奪っていきます。長距離を走った後の疲労感が全く違うんですよ。

さらに、バタつきはウェア自体の寿命も縮めます。生地同士が激しく擦れ合うことでコーティングが剥がれ、そこから水が染みてくる原因にもなるんです。

これを防ぐために必須なのが、「アジャスター(調整機能)」です。

良いレインウェアには、二の腕、前腕、ウエスト、太もも、ふくらはぎなど、至る所にベルクロやボタンが付いています。これらを自分の体型や中に着ている服の厚みに合わせて絞ることで、ウェアを体にフィットさせ、空気抵抗を減らすことができます。

サイズ選びのコツ

レインウェアは、冬場に厚手のジャケットの上から着ることも想定して、少し大きめに作られています。しかし、「大は小を兼ねる」で大きすぎるサイズを選ぶと、夏場に薄着で着た時にブカブカになり、バタつきの原因になります。

理想は、冬用ジャケットを着た状態で試着し、ジャスト〜少し余裕があるサイズを選ぶこと。そして夏場はアジャスターを絞って調整することです。

面倒くさがらずにアジャスターをしっかり調整するだけで、高速走行時の快適性と安全性は劇的に向上します。これも「濡れない・疲れない」ための重要なテクニックの一つですよ。

 

バイクの雨の日服装を完璧にする部位別最強装備

防水のライディングブーツ、レイングローブ、ヘルメット、防水バッグなどの雨用バイク装備一式

image: bikerbikest.com

レインウェア(カッパ)が決まったら、次は手元、足元、そして荷物の対策です。

実は、体の中心が濡れなくても、手足が濡れると操作ミスに繋がり非常に危険です。ここでは、各部位を鉄壁の守りで固めるための最強アイテムを紹介します。

操作性を損なわないレイングローブの選び方

「ちょっとの雨だし、いつもの革グローブでいいや」

これは絶対にNGです!革は水を含むと重くなり、乾いた後も硬くなって劣化してしまいます。何より、濡れたグローブは猛烈に手を冷やし、ブレーキやクラッチの微妙な操作ができなくなる恐れがあります。

レイングローブ選びには、大きく分けて2つの派閥(?)があります。

1. ネオプレン派(完全防水・保温性重視)

ウェットスーツ素材で作られたグローブです。メリットは圧倒的な防水性と保温性。水はまず入ってきませんし、冬の雨でも温かいです。価格も3,000円〜5,000円程度と手頃。

デメリットは「蒸れる」こと。透湿性がほぼないので、長時間着けていると手汗で中が濡れたようになります。また、厚手なので操作感は少し鈍くなります。通勤・通学など短時間勝負ならこれが最強です。

2. 透湿防水素材派(快適性・操作性重視)

ゴアテックスやドライマスターなどのハイテク素材を使ったタイプです。メリットは蒸れにくいことと、普段のグローブに近い操作感。ツーリングなど長時間着けっぱなしならこちら一択でしょう。

デメリットは価格が高めなことと、表面の生地自体は保水するので、気化熱で手が冷たくなる場合があること(いわゆる浸透濡れ)。

私の結論:用途で使い分けろ!

私は、片道30分の通勤にはネオプレングローブ、週末のツーリングにはゴアテックスグローブを使っています。また、レイングローブはどうしても脱着しにくいので、インナーグローブ(薄手の手袋)を一枚かませると、手汗を吸ってくれて脱着がスムーズになりますよ。

操作性は安全に直結します。ネット通販で買う場合も、できれば実店舗で試着して、ウインカー操作などが違和感なくできるか確認することをおすすめします。

足元の浸水を防ぐ防水ブーツとカバーの活用

「靴の中がグジュグジュになる感覚」…あれほど気持ち悪くてテンションが下がるものはありませんよね。一度濡れてしまった靴下は、ツーリング中に乾くことはまずありません。

足元の不快感は集中力を著しく低下させるため、安全面でも最優先で対策すべきポイントです。

足元の雨対策には、大きく分けて「防水ライディングシューズを履く」「既存の靴にブーツカバーを被せる」かの2つのアプローチがあります。

1. 防水ライディングシューズ・ブーツ(ツーリング派におすすめ)

これが最もスマートで確実な方法です。最近はカジュアルなスニーカータイプでも「GORE-TEX(ゴアテックス)」や「DRYMASTER(ドライマスター)」などの透湿防水素材を採用したモデルが増えています。

これらのシューズの素晴らしい点は、「晴れの日でも蒸れずに快適」だということです。朝は晴れていたのに急に降られた、というシチュエーションでも、わざわざ停車してカバーを履く手間がなく、そのまま走り続けられます。

選ぶ際のポイントは、くるぶしまで隠れる「ハイカット」を選ぶこと。ローカットのスニーカータイプだと、レインパンツの裾がめくれ上がった時に、上から水が入ってきてしまいます。

2. ブーツカバー(通勤・通学派におすすめ)

「仕事で革靴を履かないといけない」「お気に入りのレザーブーツで走りたい」という方は、レインブーツカバーが必須です。

ただし、選び方にはコツがあります。絶対に避けてほしいのが、つま先とかかとだけを覆う「ハーフソールタイプ」です。信号待ちで足を着いた時に、濡れたマンホールや白線の上でツルッと滑る危険性が非常に高いからです。

ブーツカバー選びの鉄則

  • フルソールタイプ:靴底全体がゴム底になっているもの。グリップ力が確保でき、滑りゴケのリスクを減らせます
  • バックファスナー or ベルクロ:後ろがガバっと開くタイプでないと、雨の中で片足立ちして履くのは至難の業です
  • シフトパッド付き:左足の甲に補強がないと、シフトチェンジですぐに穴が開きます

そして、どちらのパターンでも絶対に守ってほしいルールがあります。

それは、「レインパンツの裾を、靴(またはカバー)の外に出す」こと。

たまにパンツの裾をブーツの中に入れている人を見かけますが、あれは「雨水誘導システム」を作っているようなものです。上から伝ってきた水が全てブーツの中に流れ込んでしまいます。必ず「パンツが上、ブーツが下」になるように被せて、裾のベルクロをしっかり絞ってくださいね。

視界不良を解消するヘルメットの曇り止め対策

雨の中のヘルメットのクローズアップ

image: bikerbikest.com

雨の日のライディングにおける最大のリスク、それは「視界不良」です。雨粒そのものによる視界の歪みも厄介ですが、それ以上に危険なのが「シールド内側の曇り」です。

雨の日は湿度が100%近くになり、外気温も下がります。その状態でヘルメット内で呼吸をすると、呼気に含まれる温かい水蒸気が冷えたシールドに触れて結露し、一瞬で前が見えなくなります。ホワイトアウトした状態で走る恐怖といったらありません。

この問題を解決するための「三種の神器」をご紹介します。

① ピンロックシート(効果:★★★★★)

もはや現代ライダーの常識となりつつある最強アイテム。シールドの内側に専用のシートを取り付け、シールドとの間に空気の層を作ることで「二重窓」の状態にします。

断熱効果によって結露を防ぐため、どんなに寒い雨の日でも、ピンロックシートの部分だけは嘘のように曇りません。SHOEIやArai、OGK KABUTOなどの主要メーカーのヘルメットなら、ほとんどが対応しています。まだ着けていない人は、今すぐ着けてください。本当に世界が変わります。

② 曇り止めケミカル(効果:★★★☆☆)

ピンロックシートに対応していないヘルメットや、メガネをかけているライダーにおすすめです。シールドの内側に塗布して皮膜を作ることで、水滴を馴染ませて曇りを防ぎます。

ただし、効果は永続的ではないので、雨の日は出発前に塗り直す習慣が必要です。また、塗りムラがあると視界が歪むので、丁寧に拭き上げるのがコツです。

③ 撥水コーティング剤(効果:★★★★☆)

これはシールドの「外側」の対策です。車のフロントガラスに塗る「ガラコ」のような撥水剤のバイク版です(必ずプラスチック対応のものを選んでください)。

これを塗っておくと、時速40km〜50kmくらい出せば、雨粒が風圧でコロコロと飛んでいきます。視界がクリアになるだけでなく、夜間の対向車のライトの乱反射も防いでくれるので、安全性が格段に向上します。

注意:シールドは開けないで!

曇るからといってシールドを開けて走ると、雨粒が眼球を直撃します。めちゃくちゃ痛い上に、反射的に目を閉じてしまい非常に危険です。曇り止め対策を万全にして、シールドは閉めて走るのが基本です。

視界情報はライディングの命綱です。「見えない」ことによるストレスと危険を排除することは、レインウェア選びと同じくらい重要だと心得てください。

yuka
ピンロックシート、本当に効果絶大だよ!まだの人は絶対に試してほしい。

荷物を守る完全防水バッグとパッキング術

バイクのリアシートに積載されたターポリン素材の完全防水シートバッグ

image: bikerbikest.com

「自分は完璧に濡れなかったけど、宿に着いたら着替えのパンツがびしょ濡れだった…」

これでは何のために雨の中を走ってきたのか分かりませんよね。荷物の雨対策も、ツーリングを成功させるための重要な要素です。

荷物を雨から守る方法は、大きく分けて3つのレベルがあります。

Lv.1:レインカバーを被せる(防御力:低)

多くのツーリングバッグに付属しているレインカバー。小雨程度ならこれで十分ですが、高速走行には向きません。

風圧でカバーがバタついて隙間ができたり、最悪の場合は吹き飛んでいったりします。また、タイヤが巻き上げた水は下からバッグを攻撃するため、底面が開いているレインカバーでは防御しきれません。使う場合は、ツーリングネットなどで上からガチガチに固定する必要があります。

Lv.2:ゴミ袋パッキング(防御力:高)

これはベテランライダー御用達の「裏技」にして「最強のコスパ術」です。

方法は簡単。バッグの中に厚手のビニール袋(45Lや70Lのゴミ袋がベスト)を入れ、その中に荷物を詰めて口を縛るだけ。バッグ自体は濡れてしまいますが、中身は絶対に濡れません。

見た目はスマートではありませんが、どんな豪雨でも確実に荷物を守れます。私は長距離ツーリングの際、必ず予備のゴミ袋を数枚持参しています。濡れたカッパを入れる袋としても使えて便利ですよ。

Lv.3:完全防水バッグを使う(防御力:最強)

雨の日もガンガン走るなら、ターポリン素材などで作られた「完全防水バッグ」を導入するのが正解です。

縫い目がなく、生地自体が水を一切通さないため、水たまりに落としても中身は無事です。タナックスやドッペルギャンガー、エンデュリスタンなどのメーカーから、バイク積載用に設計されたモデルが多数出ています。

おすすめは「防水シートバッグ」

最近は、メインの気室が完全防水で、外側に小物を入れるポケット(非防水)が付いているハイブリッドなシートバッグも人気です。泥汚れが付いてもシャワーで洗い流せるので、メンテナンスも楽ちんですよ。

電子機器(スマホ、カメラ、PC)や着替えは水濡れ厳禁です。「たぶん大丈夫だろう」という油断が悲劇を招きます。過剰なくらいの防水対策をしておいて損はありません。

夏と冬で変える雨天時のインナーとレイヤリング

雨の日の快適さを左右するのは、実はレインウェアの下に着ている「インナー」の選び方にもあります。外気温や湿度に合わせて適切なレイヤリング(重ね着)をすることで、不快指数をコントロールしましょう。

【夏の雨対策:汗冷えを防ぐ】

夏の雨は「蒸れ」との戦いです。外は雨、中は汗でグショグショになりがち。

ここで絶対に避けるべきなのは「綿(コットン)のTシャツ」です。綿は保水力が高く乾きにくいため、汗を吸ったまま肌に張り付き、走行風で冷やされて体温を急激に奪います(汗冷え)。

夏は、登山用やスポーツ用の「吸汗速乾インナー(ポリエステルなどの化繊)」を着てください。その上にメッシュジャケットを着て、最後にレインウェアを羽織るのがベストです。メッシュジャケットが空気の層を作り、レインウェアが肌に張り付くのを防いでくれます。

【冬の雨対策:デッドエアを確保する】

冬の雨は「極寒」との戦いです。雨に濡れたレインウェアの表面温度は、走行風の冷却効果で氷点下近くまで下がることがあります。

レインウェア自体はただの薄いナイロンの膜で、保温性はありません。そのため、中にしっかりと「空気の層(デッドエア)」を作ることが重要です。

インナーには発熱素材(ヒートテックなど)やウールを着て、ミドルレイヤーにフリースやインナーダウンを着込みましょう。この時、レインウェアのサイズがパツパツだと、中のダウンが潰れて空気の層がなくなり、寒さがダイレクトに伝わってきます。

冬用レインウェアのサイズ選び

冬も走るライダーは、普段着ているジャケットの上から重ね着しても動きやすいよう、「ワンサイズ大きめ」のレインウェアを選ぶのが賢い選択です。

外からの水を防ぐのはレインウェアの役目ですが、中の快適温度を保つのはインナーの役目です。季節に合わせた素材選びで、賢く体温管理をしてくださいね。

総括:バイクの雨の日服装で安全な走行を

雨の日のライディングは、晴天時とは全く異なる過酷な環境です。視界は悪く、路面は滑りやすく、体温は奪われやすい。

しかし、これまで解説してきた通り、適切な「装備」と正しい「知識」があれば、そのリスクと不快感は劇的に減らすことができます。

momo
最後に、今回の記事内容のポイントをまとめます。
  • レインウェアは「耐水圧20,000mm以上」が高速走行の安心ライン
  • 蒸れ防止には「透湿性10,000g以上」とベンチレーション機能が必須
  • 浸水原因の9割は「首・手首・足首」の隙間。ここを塞げば濡れない
  • 通勤にはコスパ最強のワークマン、ツーリングには機能重視の専用メーカー品を
  • 視界確保は命綱。レインウェアは目立つ色を選び、シールドにはピンロックシートを
  • レイングローブは用途に合わせて選び、袖口の被せ方(袖が上!)を間違えない
  • 足元は防水ライディングシューズが快適。カバー派はフルソールタイプを選ぶこと
  • 荷物は完全防水バッグか、ゴミ袋を使った二重パッキングで死守する
  • 夏は速乾インナーで汗冷え防止、冬は空気の層を作るレイヤリングで防寒
  • 雨の降り始めの路面(特にマンホールや白線)は最も滑りやすいので要注意
  • 視界が悪すぎる豪雨の時は、無理せずSAやコンビニで雨宿りする勇気を持つ
  • 装備への投資は「安全」への投資。快適なウェアは事故防止にも繋がる

 

最後に

今回は、バイクの雨の日服装について、濡れない・蒸れないための選び方と最強装備を徹底解説しました。

「雨だからバイクに乗れない」ではなく、「この装備があるから大丈夫」と思えるようになれば、あなたのバイクライフはもっと自由で広がりが出るはずです。雨ニモマケズ、安全で快適なライディングを楽しんでくださいね。

雨対策がバッチリ整ったら、次は季節ごとのウェア選びやバイクメンテナンスも楽しんでみませんか?以下の関連記事もぜひチェックしてみてください。

-バイク一般知識