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「クラシカルで格好いいホンダ GB350に乗りたいのに、どこのお店に行っても新車が買えない…」今、あなたもそんな風に頭を悩ませているのではないでしょうか。一体なぜこんな状況になっているのか、そしてこの状況でどうすれば憧れの一台を手に入れられるのか、気になりますよね。
私自身もバイクを心から愛する一人として、そのもどかしい気持ちは痛いほど分かります。そこで今回は、gb350の新車が買えない根本的な理由から、この現状を打破するための具体的な2つの方法まで、リターンライダーの目線で徹底的に調査し、解説していきます。
結論から言うと、残念ながら新車をすぐに手に入れるのは極めて困難です。しかし、焦る必要はありません。視点を少し変えることで、あなたのバイクライフを最高のものにする道は確かに存在します。
この記事を読むと分かること
- GB350の新車が本当に買えない明確な理由
- 最新の納期情報と、高騰する中古車市場のリアルな実態
- 後悔しない優良な中古GB350を見極めるための具体的なポイント
- GB350の代わりとなりうる、魅力的なライバル車種の紹介
この記事を最後まで読めば、錯綜する情報に惑わされることなく、あなたが今取るべき最善の行動がはっきりと見えてくるはずです。さあ、一緒に後悔しないバイク選びの道筋を探していきましょう。
なぜgb350の新車は買えない?現状と3つの理由を解説

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「GB350が欲しいのに、どこに行っても買えない…」多くの方がそう感じているのではないでしょうか。なぜこれほどまでに入手困難なのか、その背景には複数の理由が複雑に絡み合っています。ここでは、公式発表を基にした事実と、業界の状況から見えてくる背景を詳しく解説していきます。
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生産終了はデマ!公式発表で見る受注停止の真相
まず、インターネット上で囁かれることがある「GB350は生産終了した」という噂。これは明確に否定できます。ご安心ください、生産終了はデマです。
ホンダの公式サイトを見てみると、GB350の製品ページには「受注一時停止のお知らせ」という形で情報が掲載されています。これは、生産が終わってしまったのではなく、注文が殺到しすぎて、一時的にオーダーの受付をストップしている状態であることを意味します。
つまり、バイク自体がなくなってしまったわけではないのです。ではなぜ、これほどまでに人気が集中し、メーカーが受注を停止せざるを得ない事態にまで発展したのでしょうか。その具体的な理由を次に見ていきましょう。

理由① 生産能力を大幅に上回る圧倒的な人気

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受注停止に至った最大の理由、それは私たちの想像をはるかに超える「圧倒的な人気」です。2021年のデビュー以来、GB350はバイク市場で大きな注目を集め続けてきました。
特に、普遍的で飽きのこないクラシカルなデザイン、そして空冷単気筒エンジンがもたらす心地よい鼓動感。これらが、かつてバイクを楽しんだリターンライダー層の心を強く掴みました。さらに、近年のアウトドアやレジャーへの関心の高まりも、バイク人気を後押しする追い風となったのです。
ホンダの公式サイトにも「当社の生産計画を大幅に上回るご注文をいただいており」との記載がある通り、メーカーの想定をはるかに超えるレベルで支持を集めた結果、深刻な供給不足に陥ってしまったのが実情です。
理由② 排ガス規制対応に伴う生産計画の見直し
熱狂的な人気に加え、業界全体の大きな動きもGB350の生産に影響を与えたと考えられます。それが、環境規制への対応です。
2022年11月から、国内の新型バイクには「令和2年排出ガス規制」が全面適用されました。この厳しい規制をクリアするため、多くのメーカーは既存モデルのエンジンや排気システムに改良を加えたり、生産計画そのものを見直したりする必要に迫られました。
GB350も例外ではなく、この規制に対応するための調整が行われています。人気による受注増と、規制対応のための生産調整。この二つが重なったことで、供給の遅れに拍車がかかってしまった、というのが業界の専門家による有力な見方です。

最新の納期情報と販売現場のリアルな声
では、今からGB350を手に入れようとした場合、納期は一体どれくらいかかるのでしょうか。これは、購入を検討している方にとって最も気になるポイントだと思います。
残念ながら、現在ホンダは新規の受注を停止しているため、公式サイト上では「納期未定」というのが正式な回答となります。販売店の現場に目を向けると、状況はさらに深刻です。すでに1年以上前に予約した顧客でさえ、まだ納車を待っているケースが珍しくありません。
そのため、今からキャンセル待ちリストに登録したとしても、いつ自分の番が回ってくるかは全く見通しが立たないのが現実です。SNSなどで時折見かける納車報告は、そのほとんどが1年、あるいはそれ以上前に予約した方々のものだと考えておいた方が良いでしょう。
スポーティなGB350Sも状況は同じなのか?
「標準モデルがだめなら、よりスポーティなGB350Sなら手に入るのでは?」と、一縷の望みを託したくなる気持ち、よく分かります。しかし、残念ながらその期待に応えるのは難しい状況です。
結論から言うと、GB350Sも標準モデルと全く同じく「受注一時停止」となっています。これは公式サイトでも明記されている事実です。両モデルは心臓部であるエンジンや車体の基本骨格を共有しているため、生産ラインも密接に関係しています。
一方が品薄になれば、もう一方の生産にも直接影響が出てしまうのです。デビュー当初は多少の入手のしやすさに差があった時期もありましたが、2025年7月現在においては、どちらのモデルも等しく入手困難であると認識しておく必要があります。

2025年に新型登場?今後のモデルチェンジの可能性
これだけ長く待つのであれば、「いっそ次の新型まで待とうか」と考える方もいらっしゃるかもしれません。今後のモデルチェンジについてはどうでしょうか。
GB350は2021年に登場した、まだ比較的新しいモデルです。そのため、エンジンやフレームまで手を入れるような「フルモデルチェンジ」は、まだ数年先になる可能性が高いでしょう。しかし、バイク業界の慣例として、毎年のようにカラーリングを変更したり、細かな装備をアップデートしたりする「イヤーモデル」の登場は十分に考えられます。
もしかすると、受注が再開されるタイミングで、魅力的な新しいカラーが追加されるかもしれません。ただ、その「受注再開」がいつになるのか、現時点では誰にも予測できません。新型を待つという戦略は、さらなる時間と不確実性を覚悟する必要があると言えそうです。
gb350の新車が買えない現状を打破する2つの具体的な方法

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GB350がすぐには手に入らないという厳しい現実。しかし、ここで立ち止まってしまうのはあまりにもったいないことです。「どうすればバイクライフを始められるのか?」と視点を少し変えるだけで、あなたの毎日を輝かせる道は確かに存在します。ここでは、現状を打破するための具体的な2つの方法をご提案します。
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方法① 優良な中古車を探すという現実的な選択
新車の納期が全く見えない今、最も現実的で賢い選択肢の一つが「優良な中古車を探す」ことです。「中古」と聞くと、品質に不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、GB350はデビューからまだ数年の新しいモデルです。
そのため、中古車市場に出回っている車両の多くは、走行距離が少なく、大切に乗られてきた状態の良い個体が中心です。いつ来るか分からない新車を待ち続ける不確実性を考えれば、コンディションの良い中古車を適正価格で見つけ出すことは、非常に賢明な判断と言えるでしょう。
何より、契約すればすぐに乗り出せるという時間の価値は、何にも代えがたい大きなメリットです。私も今の愛車は中古で購入しましたが、良い個体と出会えれば、新車と変わらない満足感を得られますよ。

新車超え?値上がりが続く中古車市場の実態
ただし、中古車市場に目を向ける上で、必ず知っておかなければならない現実があります。それは「価格の高騰」です。
現在のGB350の中古車市場は、深刻な新車の供給不足により、需要と供給のバランスが完全に崩れています。その結果、中古車でありながら、新車価格(561,000円)を上回る「プレミア価格」で取引される個体も全く珍しくありません。
特に走行距離が1,000km未満といった、いわゆる「極上車」は、乗り出し価格で70万円を超えるケースも見られます。これは異常事態とも言えますが、それだけ多くの人がGB350を今すぐにでも欲しいと思っている証拠でもあります。中古車を探す際は、この相場観を念頭に置いておくことが重要です。
後悔しない中古GB350を見極める4つのポイント

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プレミア価格も珍しくない今、中古のGB350選びは絶対に失敗したくないですよね。高価な買い物で後悔しないために、チェックしておきたい基本的なポイントを4つにまとめました。
- ①走行距離と年式を確認する
低走行(5,000km以下など)であるに越したことはありませんが、年式に対して適度に走っている車両の方が、コンディションが良い場合もあります。 - ②転倒歴の有無をチェックする
ハンドルの端、ブレーキ・クラッチレバー、ステップ、マフラーなどに不自然な傷がないか確認しましょう。タンクの凹みは特に注意が必要です。 - ③タイヤやブレーキなどの消耗品を見る
タイヤの溝は十分か、ブレーキパッドは残っているか。これらが新しければ、購入後の出費を抑えられます。 - ④信頼できる販売店を選ぶ
ホンダの認定中古車制度がある「U-SELECT」や、保証が手厚い販売店を選ぶのが安心への近道です。
ここでは基本的な4つのポイントに絞って紹介しましたが、実際の選定ではエンジンのかかり具合や異音の確認、フレーム番号との照合といった、より詳細なチェックも重要になってきます。中古車選びで絶対に失敗したくない方は、専門家のアドバイスを求めることも考えてみてください。

方法② GB350に似てる魅力的なバイクに目を向ける
「どうしても新車にこだわりたい」「プレミア価格の中古車には抵抗がある…」もしあなたがそうお考えなら、一度GB350という枠から少しだけ視野を広げてみるのはいかがでしょうか。
あなたがGB350に惹かれたのはなぜでしょう?「クラシカルなデザイン」「空冷単気筒の心地よい鼓動感」「ゆったりと流れる時間を楽しむ世界観」。こうした魅力を共有する素晴らしいバイクは、実は他にも存在します。
「買えない」という状況は、これまで知らなかった新しい名車と出会うための絶好のチャンスかもしれません。ここでは、GB350の強力なライバルとなりうる、魅力的な2台のバイクをご紹介します。
ライバル車比較① ロイヤルエンフィールド Classic350

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GB350を検討する上で、避けては通れない存在。それがインドの老舗メーカー、ロイヤルエンフィールドの「Classic 350」です。
第二次世界大戦後の英国車を彷彿とさせる、より深く、より本格的なクラシックスタイルが最大の魅力。搭載されるロングストロークの空冷単気筒エンジンは、GB350よりもさらに一発一発の爆発が分かりやすく、「トトト…」という牧歌的な鼓動感を味わわせてくれます。
乗り味も非常に穏やかで、まさに「鉄の馬」にまたがって風景を楽しむようなライディングがぴったり。新車価格もGB350より戦略的な設定で、現在でも比較的入手しやすい点は大きなメリットです。本物のクラシックを求めるなら、最高の選択肢の一つでしょう。

ライバル車比較② トライアンフ SPEED 400

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「クラシカルな雰囲気は好きだけど、走りには妥協したくない」そんな欲張りなあなたには、英国の名門トライアンフが放つ「SPEED 400」をおすすめします。
伝統的なトライアンフのデザインを受け継ぎながら、搭載されるのはパワフルな水冷DOHC単気筒エンジン。GB350やClassic 350とは一線を画す、シャープで現代的な加速フィールが持ち味です。所有欲を満たすブランドイメージと高い質感も魅力と言えるでしょう。
価格帯もGB350に近く、それでいて高い走行性能を誇るコストパフォーマンスの高さで、世界的に注目を集めています。空冷エンジンの鼓動感とは異なりますが、GB350とはまた違ったバイクを操る楽しさを提供してくれる一台です。
最後の手段?キャンセル待ちの現実的な可能性
ここまで様々な選択肢を提案してきましたが、「やはり自分はGB350でなければダメなんだ」と、その想いを再確認された方もいらっしゃるかもしれません。
その場合の最後の手段となるのが、販売店での「キャンセル待ち」に登録することです。しかし、前述の通り、これは極めて不確実性が高く、厳しい道のりであることを覚悟しなければなりません。いつ順番が回ってくるか分からず、場合によっては1年以上音沙汰がない、ということも十分に考えられます。
もし本気でキャンセル待ちをするのであれば、信頼できる一店舗に絞って相談し、スタッフの方と良好な関係を築くことが大切です。「いつか手に入ればラッキー」というくらいの、気長なスタンスで臨むのが、精神衛生上も良いかもしれません。

総括:gb350新車が買えない現状も、バイク選びの楽しみに変える
この記事では、GB350の新車が買えない理由から、現状を乗り越えるための具体的な方法までを解説してきました。

- GB350の「生産終了」という噂はデマである
- メーカー公式発表はあくまで「受注一時停止」
- 受注停止の最大の理由は生産能力を上回る人気
- 令和2年排出ガス規制への対応も生産計画に影響した可能性
- 現在の新規オーダーに対する納期は「未定」が公式回答
- 予約済みでも1年以上の納車待ちが発生しているのが実情
- スポーティなGB350Sも標準モデルと全く同じ状況
- 大きなモデルチェンジはまだ先だが、新色追加の可能性はある
- 現状を打破する具体的な方法は「中古車」と「代替車」の検討
- 方法①はコンディションの良い「優良な中古車」を探すこと
- 中古車はすぐに乗れるが、価格が高騰している現実に注意
- 走行少ない個体は新車を超えるプレミア価格も珍しくない
- 中古車選びは「走行距離」「転倒歴」「消耗品」「販売店」の4点が重要
- 方法②はGB350の魅力と通じる「魅力的な代替車種」に目を向けること
- 「買えない」状況は、知らなかった名車に出会う好機でもある
- 代替候補①は本格クラシックの「ロイヤルエンフィールド Classic350」
- 代替候補②は現代的な走りの「トライアンフ SPEED 400」
- 「キャンセル待ち」は最後の手段だが、極めて不確実性が高い
- 焦って判断せず、視野を広く持つことが後悔しないバイク選びに繋がる
最後に
今回は、gb350の新車が買えない理由と、その現状を打破するための具体的な2つの方法について解説しました。
すぐには手に入らないという厳しい現実はありますが、焦らずに視野を広げ、中古車や他の魅力的なバイクに目を向けることが、結果的に満足のいくバイクライフに繋がるということをご理解いただけたのではないでしょうか。
特に、中古車選びは情報収集と現車の確認が何よりも重要になります。当ブログの別記事では、中古バイクを選ぶ際のより詳細なチェックポイントを網羅的に解説していますので、こちらも併せてお読みいただくことを強くおすすめします。
また、記事中で紹介したライバル車種に興味を持たれた方もいらっしゃるかもしれませんね。GB350とはまた違った魅力を持つ素晴らしいバイクたちですので、ぜひ選択肢の一つとして検討してみてください。