はじめまして、「バイクバイカーバイケスト」の運営者、momomoと申します。
普通のサラリーマンとして働きながら、24年間バイクと共に歩んできました。関東近郊に在住で、建設関連会社でエンジニアの仕事をしています。
年収650万円という、ごく一般的なサラリーマンの収入の中で、家族の理解を得ながらバイクライフを楽しんでいます。決して裕福ではありませんが、工夫と愛情でバイクとの時間を大切にしています。
このブログでは、同じような立場の方々と、バイクの魅力や楽しみ方を共有していきたいと思っています。業界関係者でもなく、特別な技術を持つわけでもない、一介のバイク好きな一般人の視点から、等身大のバイクライフをお伝えしていければと考えています。
バイクと歩んできた24年間の軌跡
原点となった18歳の夏 - 初めての「自由」との出会い
バイクとの出会いは、高校3年生の夏でした。大学受験を控えた時期に原付免許を取得し、人生初のバイクとしてホンダのTodayを中古で購入したのです。親からもらったアルバイト代を貯めて買った、たった8万円の小さなスクーターでしたが、あの時感じた「自由」の感覚は今でも鮮明に覚えています。
それまで電車やバスでしか移動できなかった世界が、一気に広がりました。好きな時に、好きな場所へ。風を感じながら、自分の意志で道を選んで進んでいく。今思えば原付の50ccという小さなエンジンでしたが、18歳の私にとっては無限の可能性を秘めた翼のような存在でした。
大学進学のために上京する際も、このTodayを持参しました。一人暮らしの学生にとって、バイクは単なる移動手段を超えた大切なパートナーでした。授業の合間に多摩川沿いを走ったり、友人たちと湘南まで足を伸ばしたり。今考えれば無謀な装備でロングツーリングにも出かけていました。
大学時代から社会人初期 - 憧れと現実の間で
大学2年生で普通二輪免許を取得し、初めて「本格的な」バイクを手に入れました。カワサキのBalius 250です。ネイキッドスタイルのこのバイクは、原付とは次元の違うパワーと存在感を持っていました。
250ccという排気量は、今振り返ると絶妙なサイズでした。維持費も手頃で、取り回しも楽。それでいて高速道路にも乗れて、ツーリングの幅が一気に広がりました。関東近郊の峠道を攻めたり、友人たちと富士五湖を巡ったり。バイクの楽しさの基本を、このBalius 250で学んだと言っても過言ではありません。
社会人になってからは、念願の大型二輪免許を取得しました。25歳の時です。初任給を貯めて購入したのは、スズキのGSR250。大型免許は取ったものの、まだ経済的余裕がなく、しばらくは250ccクラスで我慢していました。
その後、CB400SFやZ750など、何台かのバイクを乗り継ぎました。それぞれに思い出があり、それぞれから多くのことを学びました。若い頃は「次はもっと大きなバイクを」「次はもっと速いバイクを」と、常に上を目指していたように思います。
結婚・子育てとバイクライフの両立への挑戦
30歳で結婚した時、正直なところバイクを手放すことも考えました。新しい家庭を築く責任、将来への不安、そして何より妻の心配する気持ち。バイクを続けることが、果たして良い夫、良い父親になることと両立できるのか、真剣に悩みました。
妻との話し合いは何度も重ねました。「バイクが危険だから辞めてほしい」という妻の気持ちも、十分に理解できました。一方で、バイクが自分にとってどれほど大切なものか、人生の一部になってしまっているかということも、正直に伝えました。
最終的に、いくつかの約束事を決めて、バイクを続けることになりました。安全運転の徹底、無理なツーリングはしない、家族の時間を最優先する、そして何かあった時のための保険の充実。これらの約束は、今でもしっかりと守り続けています。
子どもが生まれてからは、バイクとの付き合い方が大きく変わりました。以前のように気の向くままにツーリングに出かけることは難しくなりましたが、その分、限られた時間の中でのバイクライフがより貴重なものになりました。
月に2〜3回の日帰りツーリングが中心となり、宿泊を伴うツーリングは年に2回程度。でも、この制約があることで、かえって一回一回のツーリングを大切にするようになりました。短い時間の中でも、しっかりとリフレッシュできるルートを研究したり、効率的な装備を考えたり。制約は新たな楽しみ方の発見にもつながったのです。
家族にも少しずつバイクの魅力を理解してもらえるようになりました。ツーリング先で買ってくるお土産を楽しみにしてくれたり、バイクの写真を見ながら「今度はここに家族で車で行ってみたい」と言ってくれたり。完全に理解してもらうのは難しいかもしれませんが、家族なりにバイクライフを受け入れてくれているのを感じています。
現在の愛車MT-09との日々 - 大人のバイクライフ
現在の愛車は、2019年式のヤマハMT-09です。中古で購入しましたが、このバイクとの出会いは運命的なものでした。
40代になって求めるバイクの条件も変わってきました。昔のように峠で膝を擦りながら攻めることはなくなりましたが、代わりに求めるようになったのは「懐の深さ」でした。街乗りからツーリングまで、どんなシーンでも楽しめる汎用性。長距離を走っても疲れにくい快適性。そして何より、乗るたびに「バイクって楽しいな」と思わせてくれる魅力。
MT-09は、これらの条件を高いレベルで満たしてくれるバイクです。890ccの3気筒エンジンは、低回転から太いトルクを発生し、街乗りでも扱いやすい一方で、高回転まで回せば十分にスポーティーな走りも楽しめます。ネイキッドスタイルの飾らない外観も、42歳の自分にはしっくりきています。
このバイクで走る関東近郊のツーリングルートは、どれも特別な思い出になっています。奥多摩の新緑の中を駆け抜ける爽快感、箱根の山道で感じる季節の移ろい、房総半島の海岸線を走る時の開放感。MT-09と一緒に過ごす時間は、日常の忙しさを忘れさせてくれる大切なひとときです。
メンテナンスも楽しみの一つになりました。オイル交換やチェーンの調整など、基本的な作業は自分で行います。バイクに触れることで、機械との対話を楽しんでいるような気持ちになります。もちろん、複雑な整備は信頼できるバイクショップにお任せしていますが、自分でできる範囲の作業を通じて、バイクとのつながりを感じています。
このブログに込めた想いと読者への約束
なぜ今、ブログを始めるのか - 伝えたい想いの源泉
24年間バイクと共に過ごしてきて、改めて感じることがあります。それは、バイクの魅力や楽しみ方は、一人ひとり違うということです。そして、それぞれの立場や環境の中で、工夫次第でバイクライフを充実させることができるということです。
若い頃の私は、バイク雑誌やインターネットの情報を見て、憧れを抱くことも多くありました。高性能なスーパースポーツ、高級な装備、海外の絶景ツーリング。どれも魅力的でしたが、同時に「自分には無縁の世界だな」と感じることも少なくありませんでした。
でも、実際にバイクライフを続けてきて分かったのは、特別な環境や潤沢な資金がなくても、バイクは十分に人生を豊かにしてくれるということです。中古のバイクでも、近場のツーリングでも、工夫と愛情があれば、心から楽しめる素晴らしい体験ができるのです。
このブログを始めようと思ったのは、同じような立場の方々と、この想いを共有したいと考えたからです。「普通のサラリーマンでも」「家族がいても」「そんなに予算がなくても」バイクライフは楽しめる。そんなメッセージを、実体験とともにお伝えしていきたいのです。
また、バイクの世界の多様性も紹介していきたいと思っています。手の届く範囲の現実的な選択肢から、時には夢のような高級バイクまで。様々な視点からバイクの魅力を掘り下げることで、読者の皆さんにとって新たな発見があればと考えています。
「普通のサラリーマンライダー」として提供できる価値
私がこのブログで提供できる価値は、「普通の人の目線」だと考えています。バイク業界の専門家でもなく、プロライダーでもない、バイク好きな会社員として、等身大の情報をお届けします。
まず、現実的な予算感での機種選びやカスタマイズのノウハウです。年間約30万円というバイク関連予算の中で、どのように優先順位をつけて、何にお金をかけるべきか。中古バイクを選ぶ時のポイントや、コストパフォーマンスの良い装備の選び方など、実際の経験に基づいた情報を共有していきます。
次に、家族との両立のコツです。家族の理解を得ながらバイクライフを続けるための工夫、限られた時間の中でも満足度の高いツーリングをするための計画の立て方、家族サービスとバイクライフのバランスの取り方など、同じ立場の方々に役立つ情報をお伝えします。
また、関東近郊の日帰りツーリングスポットについては、特に詳しくご紹介できると思います。これまで、都心からアクセスしやすい魅力的なルートを数多く開拓してきました。グルメ情報や立ち寄りスポットも含めて、実際に走ったからこそ分かる生の情報をお届けします。
安全運転についても、家族を持つ身として真剣に取り組んできたことをお話しします。年齢を重ねることで変わってきた運転スタイル、リスク管理の考え方、装備に対する価値観の変化など、大人のライダーとしての視点を共有していきたいと思います。
読者の皆さんと共に歩みたい道 - このブログの目指すもの
このブログは、私一人の発信の場ではなく、読者の皆さんと作り上げる場にしていきたいと考えています。
バイクの楽しみ方は本当に多様です。ツーリングを楽しむ人、メンテナンスに情熱を注ぐ人、カスタマイズに夢中になる人、レースに参加する人、写真撮影を楽しむ人。それぞれのスタイルを尊重し、お互いに学び合える場にしていければと思います。
また、バイク初心者の方にも役立つ情報を積極的に発信していきます。免許取得から初回購入まで、私自身が通ってきた道のりを振り返りながら、これからバイクライフを始める方のお手伝いができればと考えています。
時には、憧れの高級バイクや最新技術についても取り上げていきます。手の届かない世界かもしれませんが、バイクの技術の進歩や多様性を知ることで、自分たちのバイクライフをより深く理解できると思うからです。夢を持つことも、バイクライフの大切な要素の一つですから。
さらに、バイクを通じた人とのつながりについても書いていきたいと思います。ツーリング先で出会った他のライダーとの交流、バイクショップのスタッフとの会話、家族や友人とのバイクを巡るエピソードなど。バイクは単なる移動手段や趣味を超えて、人生を豊かにしてくれる存在だということを、体験談を通じてお伝えしていきます。
最後に、このブログを通じて私自身も成長していきたいと思っています。読者の皆さんからいただく新しい視点や知識、フィードバックを糧に、より良いバイクライフを追求していければと考えています。
42歳という年齢は、バイクライフにおいてもちょうど折り返し地点かもしれません。これまでの経験を活かしながら、これからも新しい発見や楽しみを見つけていきたい。そんな気持ちで、このブログと向き合っていきます。
皆さんと一緒に、等身大のバイクライフを楽しんでいければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
バイク初心者の方から、ベテランライダーまで、皆さんの "バイクライフ" が より充実したものになるよう、お役に立てれば嬉しいです。
ぜひ、「バイクバイカーバイケスト」で、一緒にバイクの世界を楽しみましょう!
momomo